Agony』(アゴニー)は、Madmind Studioが開発し、PlayWayがパブリッシングを行った、2018年のダーク・ファンタジーサバイバルホラーゲーム。プレイヤーは、過去の記憶を失っている、地獄の奥で苦しめられている魂を操作する。進路上にいる殉教者たちをコントロールする特殊な能力を使ったり、気が弱い悪魔に乗り移るなどして、過酷な環境を生きのびることを目標とする[1]。また、主人公は他者への憑依能力を持っているという設定から、ステージ内の他者にはほかのアクションゲームにおける「残機(残り人数)」の役割もある[2]

Agony
ジャンル サバイバルホラー
対応機種
開発元 Madmind Studio
発売元 PlayWay
人数 シングルプレイヤー
発売日
  • WindowsPS4XB1
  • 2018年5月29日
  • Nintendo Switch
  • 2019年10月31日
エンジン Unreal Engine
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姉妹作として『Succubus』がある。

ゲームプレイ 編集

ゲームは一人称視点で構成されている。プレイヤーは地獄に堕とされた殉教者の一人、アムラフェル[英語版](別名ニムロッド)を操作する。他の殉教者とは異なり、プレイヤーは他の殉教者や、ゲーム後半では一部の悪魔に憑依し、特殊能力を利用できるというユニークな能力を持っている。しゃがんだり、息を止めたりすることで、魔物を避けることができる。時には隠れるだけでなく、新しいエリアのロックを解除するにはパズルを解く必要がある。プレイヤーが集めることのできる隠された像や、収集可能な絵画も用意されている。

評価 編集

評価
集計結果
媒体結果
Metacritic47/100 (PC)[3]
37/100 (PS4)[4]
34/100 (XONE)[5]
レビュー結果
媒体結果
ゲーム・インフォーマー3.5/10[6]
Game Revolution2.5/5[7]
GameSpot3/10[8]
IGN4/10[9]

AgonyMetacriticにて、批評家からやや好ましくないという評価を受けた。[3][4][5] The Escapist[英語版]Ben "Yahtzee" Croshaw[英語版]はZero Punctuation[英語版]のレビューにて 本作を「液状化した内蔵」と表現し、 不要なほど過剰な臓器の頻出や、ゴア・暴力表現を批判し、「マップの景色は非常に乱雑であると同時につまらない。」「(過激さのレベルを)11にまで引き上げてそのまま変化しないのであれば、1のままであるのと同じようにつまらない。」と評し、説明不足で正常に機能してないステルスゲームプレイにも批判した。 [11] 後に年の締めににAgonyを2018年の"The 2nd Worst of 2018" (準クソゲーオブザイヤー)に表彰した。[12]

ファミ通のBRZRKは、同じステルスゲームである『エイリアン アイソレーション』とシステムが似ている点を指摘しているが、あちらはわかりやすい題材だったのに対し、本作における宗教観が日本人にとってはなじみが薄く、日本語字幕を読んでも世界観が理解できなかったと述べている[2]。 BRZRKは総合的な評価としてはやや難ありだとしつつも、地獄の描写が素晴らしく、美術作品としては個人的に気に入っていると述べている[2]

参考文献 編集

  1. ^ Playway - Agony”. Playway.com. 2016年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月24日閲覧。
  2. ^ a b c E48M1: スゴい地獄描写と、悩ましいステルスゲーム部分の板挟みな『Agony』 - BRZRKの「うるせー洋ゲーこれをやれ」(仮) | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. www.famitsu.com (2018年7月2日). 2022年4月10日閲覧。
  3. ^ a b Agony for PC Reviews”. Metacritic. 2018年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月31日閲覧。
  4. ^ a b Agony for PS4 Reviews”. Metacritic. 2018年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月31日閲覧。
  5. ^ a b Agony for Xbox One Reviews”. Metacritic. 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月31日閲覧。
  6. ^ Gwaltney, Javy (2018年5月30日). “Agony”. Game Informer. 2019年10月20日閲覧。
  7. ^ Faulkner, Jason (2018年6月18日). “Agony Review – A Hellish Experience”. Game Revolution. 2019年10月20日閲覧。
  8. ^ Jagnaeux, David (2018年5月31日). “Agony Review: A Captivating Disappointment”. GameSpot. 2019年10月20日閲覧。
  9. ^ Saltzman, Michael (2018年5月31日). “Agony Review”. IGN. 2019年10月20日閲覧。
  10. ^ Agony : un véritable chemin de croix”. Jeuxvideo.com (2018年6月4日). 2019年10月20日閲覧。
  11. ^ Croshaw, Ben "Yahtzee" (2018年6月13日). “Zero Punctuation: Agony”. The Escapist. 2018年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月14日閲覧。
  12. ^ Croshaw, Ben "Yahtzee" (2019年1月2日). “2018's Best Worst and Blandest”. Escapist Magazine. 2019年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月3日閲覧。

外部リンク 編集