アンチコン (anticon.)はアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするインディーズレーベルである[1]1998年、7人のミュージシャンとマネージャのベイリー・パーカーによって設立された[2][3]。現在では6人のミュージシャンと共同創設者のベイリー・パーカー、マネージャのショーン・コプロウが共同で所有する[4]

Anticon
設立1998年
設立者Alias (Brendon Whitney)
Doseone (Adam Drucker)
Jel (Jeffrey Logan)
Odd Nosdam (David Madson)
Pedestrian (James Brandon Best)
Sole (Tim Holland)
Why? (Yoni Wolf)
Baillie Parker
販売元Revolver USA
Southern
ジャンルインディ・ヒップ・ホップ
電子音楽
インディー・ロック
アメリカ合衆国
本社所在地カリフォルニア州ロサンゼルス
公式サイトwww.anticon.com

トレードマークはアリ

歴史と特徴 編集

このレーベルに名を連ねるアーティストは、ヒップホップ版ポストロックやアヴァンギャルド・ヒップホップと言われている[3]。リリースはメンバーや会友、拡大した音楽仲間によって製作されていることが特徴づけられる。アンチコンと契約した初期のミュージシャンたちはかつて、アンチコン・コレクティブ (Anticon Collective)と呼称された[5]。アンチコンは元々、アンチコン・コレクティヴを中心としたオルタナティブ・ヒップホップの集団であったが、アンチコンの創設者はただヒップホップにわずかでも関連していればいいようになった。また、レーベルはインディ・ロックエレクトロニカのジャンルの音楽もリリースし始めた[6]。アンチコンと契約したアーティストはアメリカ合衆国、カナダイギリスを拠点に活動している。

アンチコン・コレクティブは、ソロやグループでパフォーマンスしたりリリースしたりすることで知られる。また頻繁に集団内外のアーティストとコラボレーションを行うことでも有名であるしかしながらアンティコン・コレクティブは徐々に、別々のアーティスト集団に発展していった。インディ・ミュージックの質に似た進歩的な考え方を共有し挑戦してきたにもかかわらずである。そしてエレクトロニカやロックを含め音楽に別々のスタイルを探究していった[7]。アンチコンの多くのアーティストが複数のレーベルと契約するようになり、さらにいくつかのアーティストは作品をセルフリリースするのに小さな、独立したレーベルを自ら持つようになった。

アンチコンはまた、レーベルの何人かのアーティストによるヴィジュアル・アートを主とする展覧会を開催している[8][9]

2010年2月9日、共同設立者であるソール(ティム・ホランド)が新しいチャンスを探し突き進むことに挑戦する時が来たと声を上げてアンチコンから退いた[10]。彼は彼のアンチコンのアーティストへの気持ちが持続していた一方で、ビジネスやイデオロギーの相違があったことを言及して離脱した。彼は、「私とアンチコンのメンバーとの間に悪感情はない。私は多くのアーティストとの仕事を続け、彼らをいつまでも兄弟として愛し、また盟友とみなしている」と語った。彼は公式に彼の8分の1の所有権を放棄しと正式に所属から離れた[11][12]

共同オーナー 編集

所属アーティスト 編集

現在 編集

過去 編集

License 編集

コラボレーション 編集

Slug, Ant, Eyedea, DJ Abilities, Mr. Dibbs, Aesop Rock, J. Rawls, Dax Pierson, DJ Signify, Daddy Kev, Josh Martinez, The Notwist, Tunde Adebimpe, Mike Patton, Jessica Bailiff, Andrew Bird, Dark Dark Dark, A Grape Dope, Andrew Broder of Fog, Wise Intelligent of Poor Righteous Teachers, Stefanie Bohm of Ms. John Soda, Circus of Shape Shifters, Scott Matelic, Moodswing9, Matth, Controller 7, D-Styles among others.

プロジェクト 編集

アンチコン・コレクティブは多くの音楽プロジェクトを行っていることで知られている。しかし、全てのプロジェクトがアンチコンから発表されたわけではない。アンチコン・コレクティブの中のアーティストはコラボレーションアルバムをアンチコン以外のレーベルや自ら運営するインディ・レーベルからリリースすることもある。

いくつかのアンチコン・コレクティブによる注目すべきプロジェクトには次のようなものがある

ディスコグラフィー 編集

アンチコンとサブレーベルの6 months を合わせた一覧である。シングルは含めない。

脚註 編集

  1. ^ Burns, Todd (2003年9月1日). “Anticon - Label Profile”. Stylus Magazine. 2012年6月28日閲覧。
  2. ^ Anticon Records, Info”. Facebook. 2016年12月1日閲覧。
  3. ^ a b Torreano, Bradley. “Anticon”. Allmusic. 2012年6月28日閲覧。
  4. ^ Kerr, Dave (2007年11月5日). “anticon: ten years after it hit the prism”. Drowned in Sound. 2012年3月22日閲覧。
  5. ^ Burns, Todd (2003年7月21日). “The Anticon Collective: The Construction of a New Hip-Hop Authenticity”. Stylus Magazine. 2012年7月8日閲覧。
  6. ^ Anticon Records’ Why? Announces Tour Dates”. Synthesis (2008年7月9日). 2012年7月8日閲覧。
  7. ^ Petitti, Michael (2005年11月10日). “Indie plus rap equals Why?”. Arizona Daily Wildcat. 2007年9月21日閲覧。
  8. ^ Arspace Gallery”. Art Business (2006年11月4日). 2012年7月8日閲覧。
  9. ^ POP BEAT”. SFGate.com (2006年11月5日). 2012年7月8日閲覧。
  10. ^ Martins, Chris (2010年2月23日). “Exclusive: Sole Discusses Leaving Anticon Records”. LA Weekly. 2012年7月8日閲覧。
  11. ^ Martins, Chris (2010年2月10日). “Anticon's Sole Leaves The Label He Founded, Label Manager Shaun Koplow Responds”. LA Weekly. 2012年7月8日閲覧。
  12. ^ Breihanon, Tom (2010年2月9日). “Sole Leaves Anticon”. Pitchfork Media. 2012年8月9日閲覧。

外部サイト 編集