BOY A』(原題:BOY A)はジョナサン・トリゲル(Jonathan Trigell)が書いた小説“”Boy A”で、2007年制作のイギリス映画ジョン・クローリー監督作品。

BOY A
BOY A
監督 ジョン・クローリー
脚本 マーク・オロウ
出演者 アンドリュー・ガーフィールド
ピーター・ミュラン
音楽 パディ・カニーン
配給 日本の旗 シネカノン
公開 イギリスの旗 2007年11月26日
日本の旗 2008年11月15日
上映時間 107分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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出所した青年のその後を描いた社会派映画[1]

2008年度のベルリン国際映画祭でパノラマ部門の審査員賞を受賞した。

映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第81位。

キャスト 編集

あらすじ 編集

イギリス・マンチェスター。10年前に、残酷な少女殺しの罪で服役した青年が保釈された。監察司のテリーは「過去の君は死んだ」と力強く言い聞かせ、彼の指示で、青年はジャック・バリッジの変名を名のり、更生の道を歩み始める。企業に勤め、クリスという友人もでき、ミシェルという恋人もできた。クリスとともに配達している途中、自動車事故に遭った女性を発見して命を救い、新聞の取材を受ける。だが、事実を隠していることが苦しくなったジャックは、テリーの止めるのも聞かず、ミシェルに事実を話してしまう。ほどなくマスコミはジャックの正体を一斉に報道し、ジャックはクリスとも縁を切られる。だがそれは、引きこもりのテリーの息子ゼブが、ジャックの更生に熱心な父親が寝言で「お前は俺の誇りだ。ジャック」と呟くのを聞いて嫉妬し、父のパソコンを盗み見てやったことだった。フラッシュバックで事件の様子が明らかにされるが、殺人の主犯は、当時孤独だったジャックが親しくなった家のない少年で、少年は2000年に刑務所内でリンチに遭い17歳で殺されていたと暗示される。

電車で終点まで行ったジャックは、海に身を投げる。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 上野千鶴子は『映画から見える世界』(第三書館 2014年p.82)で「日本の事件報道に影響を受けたイギリスの20代の作家によって書かれた」としている。

外部リンク 編集