Blum & Poe
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Blum & Poe (ブラム・アンド・ポー) は、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京にスペースを持つ現代美術ギャラリーである。
沿革
編集1994年9月に、ティム・ブラムとジェフ・ポーが、米カリフォルニア州サンタモニカにBlum & Poe(ブラム・アンド・ポー)を設立[1]。こけら落としの展覧会では、イギリス人作家アーニャ・ガラッチォがチョコレートをギャラリーの壁に塗り付ける《Stroke》というインスタレーションを展示。
2003年、Blum&Poeは工業用倉庫が立ち並ぶ米ロサンゼルスのカルバーシティ地区の端に位置する5000平米の倉庫に拠点を移す[2]。
設立から十年間の間にギャラリーで個展を開いた多くの作家が、その後有名になり、影響力を持つようになった。例えば、 サム・デュラント、奈良美智、シャロン・ロックハート、 村上隆、 マーク・グロッチャン、 デイヴ・ムラー、ダーク・スクレーバー、 フロリアン・マイヤー・エイケン、 ジュリアン・フーバー、青島千穂といった作家たちが挙げられる。
ギャラリー設立15周年にあたる2009年には、ラ・シエネガ通りを挟んで敷地の反対側に美術館に匹敵する22000平米もの広大な展示スペースを誕生させた。[3]。
日本人作家との関係性
編集1990年代、ティム・ブラムは東京のギャラリーに勤務していたが[4]、この時期に彼は奈良美智と村上隆に出会っている。1994年にサンタモニカにてBlum & Poe を設立後、1995年には奈良にとってアメリカでの最初となる個展を開催。また、1997年には村上の同ギャラリーでの初となる個展を開催している。
2010年1月には、影響力を持つ「もの派」の作家で理論家でもある李禹煥の個展を行う。「もの派」とは、1960年代後半、東京で活動する作家がゆるやかにつながったグループを指す。
2012年2月には、「太陽へのレクイエム−もの派の美術」展を開催。榎倉康二、原口典之、小清水漸、李禹煥、関根伸夫、菅木志雄、高松次郎、吉田克朗の主要作品が出展され、米国で初めて「もの派」を概観する展覧会となった[5]。榎倉康二、小清水漸、李禹煥、関根伸夫、菅木志雄といった「もの派」の作家たちも現在、Blum & Poeに所属している。
支店
編集ギャラリーの20周年にあたる2014年、Blum & Poeはふたつの新しい支店を開く。5月、ニューヨークのアッパー・イースト・サイドに、Blum & Poe New Yorkをオープン[6]、9月には東京の明治神宮を臨む敷地にBlum & Poe 東京をオープンした[7]。ニューヨークでの最初の展覧会はマーク・グロッチャンによる「Butterfly Paintings」[8]を、東京での最初の展覧会はデイヴ・ムラーによる「Sublime Memory Garden」を開催[9]。
所属作家
編集出典
編集- ^ Claire Martin (Sept. 12, 2013). “Takashi Murakami’s Gallery Venues Out”. The Wall Street Journal. 2014年9月28日閲覧。
- ^ Carol Vogel (November 2, 2007). “Impressionists Head South”. New York Times. 2014年9月28日閲覧。
- ^ George Melrod (November 2010). “Interview: Blum & Poe”. art otd.. 2014年9月28日閲覧。
- ^ George Melrod (November 2010). “Interview: Blum & Poe”. art otd.. 2014年9月28日閲覧。
- ^ “Art review:’Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha’ at Blum & Poe”. Art Matters (March 8, 2012). 2014年9月28日閲覧。
- ^ Kevin McGarry (May 1, 2014). “A Powerhouse L.A. Gallery Heads East”. Art Matters. 2014年9月28日閲覧。
- ^ David Ng (October 3, 2012). “Blum & Poe opening Tokyo office to strengthen ties with Asia”. Los Angeles Times. 2014年9月28日閲覧。
- ^ “MARK GROTJAHN Butterfly Paintings”. Blum & Poe (May ,2014). 2015年4月15日閲覧。
- ^ “ブラム・アンド・ポーが東京に開廊”. ART iT (September 14,2014). 2014年11月5日閲覧。