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Chapel とはクレイ社によって開発されたプログラミング言語である[1]。この言語は今もなお「クレイ・カスケード・プロジェクト」として開発されている。もともと、このプロジェクトは米国国防高等研究計画局高生産性計算機システムプロジェクトの一部だったもので、その目標は、2010年までの間にスーパーコンピューターの生産性を改善するというものであった。Chapel が狙っているのは、並列計算機、とりわけ、Cascadeカスケードというシステムのプログラミング効率を改善することである。そのために、この言語では、既存のプログラミング言語よりも高い水準でアルゴリズムを表現することを可能にし、同時に、アルゴリズム表現とデータ構造の詳細な実装の分離性を高めている。

Chapel言語はデータやタスクの並列化や入れ子構造の並列化をする仕組みを備えている。これらは高水準のマルチスレッド並列プログラミングモデルを支援するものである。これらの仕組みによってデータの分配やデータ駆動による部分演算の割り当ては抽象化されるため、プログラム中のデータと演算の局所性の最適化が可能になっている。また、オブジェクト指向汎用プログラミングの仕組みによって、プログラムコードの再利用と汎用化も可能である。例えば、Chapel ではロケールを宣言することができる[2]

Chapel言語では先行する言語からアイデアを借用している。並列性に関する考え方で最も近いのは High Performance FortranZPL そして Cray MTAFORTRAN 拡張とC言語拡張である。

現在この言語は、BSDライセンスの下、オープンソースのプロジェクトして開発が進行中である[3]

なお、言語の名前「Chapel」は「多段高生産性言語」を意味する英語「cascade high productivity language」にちなんで名付けられたものである。

脚注編集

  1. ^ デビッド E. ライトフット 著、「Modular programming languages: 7th Joint Modular Languages Conference」、2006年、ISBN 3-540-40927-0、20ページ
  2. ^ Bongen Gu; Wikuan Yu; Yoonsik Kwak (June 28-30, 2011). Communication and Computation Overlap through Task Synchronization in Multi-locale Chapel Environment. In James J. Park, Laurence T. Yang and Changhoon Lee. Future Information Technology, Part I: 6th International Conference. ギリシャ Loutraki: シュプリンガー・フェアラーク. pp. 285-292. ISBN 978-3-642-22332-7. http://www.worldcat.org/title/future-information-technology-6th-international-conference-futuretech-2011-loutraki-greece-june-28-30-2011-proceedings-part-i/oclc/743288033?title=&detail=&page=frame&url=http%3A%2F%2Fdx.doi.org%2F10.1007%2F978-3-642-22333-4%26checksum%3D2f368965a4018fb8f195284f641951bd&linktype=digitalObject 2011年8月17日閲覧。 
  3. ^ Chapel Sourceforge プロジェクト

関連項目編集

外部リンク編集