ClG J2143-4423フィラメント

地球から約189億光年も離れた位置にある宇宙の大規模構造

ClG J2143-4423フィラメントとは、原始銀河団のClG J2143-4423を取り囲む銀河フィラメントである。

ClG J2143-4423フィラメント
ClG J2143-4423 filaments
星座 つる座
分類 銀河フィラメント
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  21h 43m
赤緯 (Dec, δ) −44° 24′
赤方偏移 2.38
見かけの後退速度 251500 km/s
実際の後退速度 408800 km/s
見かけの距離 109億2000万 光年
実際の距離 189億1000万 光年
その他
長さ > 3億 光年
> 5000万 光年
発見年 2004年
Template (ノート 解説) ■Project

この銀河フィラメントは、最低でも長さが3億光年、幅が5000万光年もある巨大な構造物である。注目すべきは、このようなスローン・グレートウォールにも匹敵する構造物が、赤方偏移の値が2.38という遠い宇宙で発見されたことである。それは109億年前の宇宙に存在する、地球から189億光年も遠くにある構造物である。すなわち、宇宙誕生から約28億年後には、既にこのような大規模構造が発達していたことを示している。ClG J2143-4423フィラメントは見つかっている中で最も遠い宇宙の大規模構造である。

関連項目 編集

出典 編集

座標:   21h 43m 00s, −44° 24′ 00″