GRAM (小銃)
GRAMは1960年代にスウェーデンのカールグスタフ銃器工廠が試作したアサルトライフルである。使用弾薬からバトルライフルに分類される場合もある。
GRAM 61(Automatkarbin fm/1961) | |
GRAM | |
---|---|
種類 | 試作軍用自動小銃 |
製造国 | スウェーデン |
設計・製造 |
設計:ニルス・ルンディン[1] 製造:カールグスタフ銃器工廠 |
年代 | 1960年代 |
仕様 | |
口径 |
6.50mm 7.62mm |
銃身長 | 520mm |
使用弾薬 |
6.5x55mm弾 7.62x51mm NATO弾 |
装弾数 | 20発(箱型弾倉) |
作動方式 | ガス圧作動方式 |
全長 |
1095mm(GRAM61) 1103mm(GRAM63) |
重量 | 4600g(弾倉未装着時) |
歴史 |
概要
編集GRAMはスウェーデン陸軍の主力小銃であるAg m/42の後継として開発された自動小銃で、1961年に開発されたGRAM 61(Automatkarbin fm/1961)と、1962年に開発されたGRAM 63(Automatkarbin fm/1963)が存在する。この二つの小銃は、戦前よりスウェーデン軍の標準弾薬であった6.5x55mm弾を使用するモデルと、NATOの標準弾薬である7.62x51mm NATO弾を使用するモデルがそれぞれ試作された[2][3]。
軍のトライアルには7.62mm仕様のGRAM 63の他にスプリングフィールド M14、ヴァルメト Rk60、シグ SG510、FN FAL、H&K G3が提出され、最終的にはGRAM 63、FAL、G3の三種類まで絞り込まれたが、GRAM 63は経済的な理由により採用されなかった[1]。
特徴
編集GRAM 61とGRAM 63の内部構造は殆ど同一であるが、外見の違いによって容易に区別が可能である。
双方とも木製のハンドガードとグリップパネルを備えているが、GRAM 63のハンドガードには指掛け溝が追加されており、グリップパネルも固定方法が異なっている。
また、銃床はどちらもFAL PARA(FALの空挺部隊向け仕様)に類似した折畳式であるが、これもGRAM 61とGRAM 63では僅かに形状が異なっている。
その他にもレシーバーやマガジンハウジング、フラッシュハイダー等の形状も差異がある。
脚注
編集- ^ a b “Swedish military assault rifles 1945 - 1990, Ak4 and Ak 5.”. 2020年2月1日閲覧。
- ^ “Automatkarbin fm/1961”. 2020年2月1日閲覧。
- ^ “Automatkarbin fm/1963”. 2020年2月1日閲覧。
関連項目
編集- 小銃・自動小銃等一覧
- Ak 4 - 採用されたH&K G3を基とするアサルトライフル。
- Ak 5 - Ak 4の後継。FN FNCを基とする。