IPA モナーフォントとは、無償で配布されているフォントの1つである。

IPA モナーフォント
「IPAモナー Pゴシック」のデスクトップ・イメージ
最新版
1.0.8 / 2008年4月27日
プラットフォーム TrueType フォントが使用できるプラットフォーム
種別 フォント
ライセンス 混合(IPA フォント、さざなみフォント、モナーフォント、M+ FONTS)
公式サイト IPAモナーフォント - ウェイバックマシン(2019年3月26日アーカイブ分)
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特徴 編集

IPA モナーフォントは、情報処理推進機構 (IPA) が無償配布している IPA フォントを元に、マイクロソフト Windows の標準搭載日本語フォントであるMS 明朝MS ゴシックフォントファミリの文字幅や高さに合わせて改変、作成されている。

Linux OS などでの使用を前提に作られているが、TrueType 形式のフォントであるので、Windows や macOS などの TrueType フォントをサポートしているプラットフォームであれば使用することができる。

作成当初は匿名掲示板2ちゃんねるで用いられる「MS Pゴシック」で見ることを前提に作られたアスキーアートMicrosoft Windows 以外のプラットフォームでも違和感無く見るために作られたが、Microsoft Windows 標準搭載フォントの使用を前提にした Microsoft Word ドキュメントを OpenOffice.org Writer などで開く際に用いるとレイアウトのズレなども軽減されるので、Ubuntu 日本語ローカライズ版に 8.04 までは標準搭載されていた。しかし、Ubuntu 8.10 - 9.10 の間は標準搭載ではなくなり、VLゴシックフォントファミリが標準となった[1]。経緯はIPAフォントを参照。その後、Ubuntu 10.04 からは IPA フォントから派生した Takao フォントが標準搭載になった。

IPA モナーフォントは IPA フォントを中心に作成されているが、足りない部分についてはさざなみフォントモナーフォントM+ FONTS を用いて補完・作成されているので、改変や再配布についてはライセンスの注意が必要である。また、IPAフォントでカバーされているCJK互換漢字はカバーされていない。なお、字形はJIS X 0208のものが使用されている。

種類 編集

MS 明朝MS ゴシックのフォントファミリに合わせて次の5つの書体がある(括弧内は英語環境での表記)。

  • IPA モナー 明朝 (IPAMonaMincho) ……固定幅フォント。「MS 明朝」に対応。
  • IPA モナー P明朝 (IPAMonaPMincho) ……可変幅フォント。「MS P明朝」に対応。
  • IPA モナー ゴシック (IPAMonaGothic) ……固定幅フォント。「MS ゴシック」に対応。
  • IPA モナー Pゴシック (IPAMonaPGothic) ……可変幅フォント。「MS Pゴシック」に対応。
  • IPA モナー UIゴシック (IPAMonaUIGothic) ……可変幅フォント。「MS UI Gothic」に対応。

経緯 編集

先にモナーフォントが開発された経緯については、関連項目を参照のこと。2ちゃんねる発祥ということもあり、作者への質問・要望等も2ちゃんねるの当該スレッドで行われている。

2007年10月現在、モナーフォントは開発中止の状態であり、別プロジェクトとしてこの IPA モナーフォントが開発されたが、上記の IPA フォントのライセンス問題などによって開発ペースはスローダウンしている。

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集