Java OpenGL (JOGL) はJavaプラットフォーム上でOpenGLを使った3DCGソフトウェアを作成するための、オープンソースライブラリである。

JOGL (JSR-231)
リアルタイムで屈折レンダリングしているJOGLを使ったサンプルプログラム
開発元 JogAmp Community
最新版
2.3.2 / 2015年10月10日 (8年前) (2015-10-10)
最新評価版
2.3.2 / 2015年10月10日 (8年前) (2015-10-10)
プログラミング
言語
Java, C言語
対応OS Solaris, Linux, Microsoft Windows, macOS, Android
プラットフォーム Javaプラットフォーム
種別 ライブラリ
ライセンス BSDライセンス
公式サイト jogamp.org
テンプレートを表示

JOGLではC言語で使えるOpenGLのほぼ全ての機能をJNIによりJavaで直接使えるようにしている。JNIのソースコードは同開発元のライブラリGlueGen英語版によって自動的に生成されていて、C言語と大差ない感覚で使えるが、Java 3DなどのJavaライブラリほどローレベルなAPIを隠さず、オブジェクト指向に沿った構造ではない。そのため、低オーバヘッドによる高速な実行が期待できるほか、C言語のコードをほぼそのままJavaへ移行できるが、代わりにソースコードは単調で長くなる傾向にある。 JOGLにはOpenGLのAPIの他に、既存のGUIライブラリ (AWT/Swing/SWT) でOpenGLによってレンダーされた画像を表示させるためのクラスや、単体でOpenGLウインドウを表示するためのクラス (NEWT) なども含まれている。

元々はJSR-231英語版リファレンス実装としてKenneth Bradley RussellとChristopher John Kline、そしてのちにサン・マイクロシステムズによって開発された。だがOpenGLのバージョンアップに伴うAPIの変化に、OpenGL 1.xのみに対応しているJSR-231とオラクルJDKのバイナリコードライセンスによって規格以上の機能は足せない都合上、JOGL 2.0よりほぼ同一ながら標準規格に沿わない独自のAPIを有している。またその関係でパッケージ名前空間もバージョン2.3.0よりjavax.media.openglから完全に移行している。

開発状況 編集

2015年8月現在、JOGLはデスクトップ向けOpenGLバージョン1.0 - 4.5、モバイル向けESバージョン1.0 - 3.1、そしてEGLバージョン1.0 - 1.5に対応している。またほぼ全ての機能拡張も使える。 JOGLバージョン2.4.0ではOpenGLの後継APIであるVulkanへ対応予定。

関連項目 編集

外部リンク 編集