LMガイド(えるえむガイド)は、機械直線運動部を「ころがり」を用いてガイドする機械要素部品である。名称は『Linear Motion Guide(リニア・モーション・ガイド)』の略である。

THK商標である。

概要 編集

THKが開発し、1972年に販売開始。「直線運動部の転がり化」をTHKが世界で初めて実用化した。多くのメーカーが同ジャンルの製品を販売しているがTHKが最も高いシェアを得ており、公称ではその推定シェアは国内約70%、世界でも約60%となっている。

主にLMレールとLMブロックの2部品で構成されており、LMレール上をLMブロックがスライドすることで直線運動をガイドする。

直線運動部のころがり化は、メカトロニクス機器の高精度化・高速化・省力化など、機械性能を向上させた。最近では、液晶製造ライン鉄道車両福祉車両・医療用機器・高層ビル住宅アミューズメント機器などにも使用されている。

THK以外のメーカーの同種の製品 編集

THK以外のメーカーも同種の製品を販売しており、各メーカーごとに名称は異なる。『LMガイド』という名称はTHKの商標であるため、他メーカーは使用できない。

関連項目 編集

外部リンク 編集