M6迫撃砲は、オーストリアヒルテンベルガー社(Hirtenberger)が設計した軽迫撃砲コマンド迫撃砲)。

イタリア陸軍M6H-895

この迫撃砲はトリガー発射式の曲射弾道、直接照準迫撃砲であり、1人で射撃が可能で、迅速な展開を要する火力要求を満たすことを目的に開発された。高機動運用されるこの砲は、一般的な60mm迫撃砲弾の全種類を発射することができる。

バリエーション 編集

  • M6C-210

陸上自衛隊水陸機動団偵察戦闘大隊普通科教導連隊が60mm迫撃砲(B)として使用する。

  • M6(H)-640

640mm砲身での射撃は、最大作動ガス圧が550バールに制限されているため、使用は装薬5に制限されている。イギリス陸軍の機械化小隊は現在、武器の一部としてM6-640を使用している。

  • M6(H)-895

M6-895は、イギリス陸軍の緊急運用要件 (UOR) として調達された。1分間に1~12発の速度で直射および間接射撃で発射できる。L9A151mm軽迫撃砲の代替として採用された。 2016年には、アフガニスタンでの作戦の後、イギリス海兵隊のコマンド部隊とパラシュート連隊部隊だけがこれらの迫撃砲を使用することが発表された。

  • M6(H)-1000

諸元・性能 編集

 
オランダ海兵隊 M6-895 IR照明弾
  • M6C-210
重量
5.1kg[1]
砲身
81.5cm[1]
口径
60mm[1]
発射速度
15発/分[1]
有効射程
1,600m[1]
最大圧力
250bar[1]
使用可能弾種
榴弾(HE)、照明弾発煙弾

M6C-640T 編集

全長
825mm
重量
6.2kg
総重量
11.2 kg(バックパック (2.2 kg) と補機用バッグ (2.8 kg) )
装薬2の最大射距離
1,384 m
装薬3の最大射距離
1,921 m
使用可能弾種
榴弾(HE)、IR照明弾発煙弾

M6(H)-640 編集

バイポッド重量
9.3kg(H:12.5kg)
ベースプレート重量
4.8kg(H:4.7kg)
砲身重量
4.5kg(H:4.6kg)
総重量
18.6kg(全高:21.8kg)
砲身長
722mm(H:729mm)
装薬1での最大射距離
464m
装薬2の最大射距離
1,384 m
装薬3の最大射距離
1,921 m
装薬5の最大射距離
2,872 m

M6(H)-895 編集

バイポッド重量
9.3kg(H:12.5kg)
ベースプレート重量
4.8kg(H:4.7kg)
砲身重量
5.4kg(H:5.5kg)
総重量
19.5kg(全高:22.7kg)
砲身長
977mm(H:984mm)
装薬0の最大射距離
561 m
装薬2の最大射距離
1,524 m
装薬3の最大射距離
2,100 m
装薬5の最大射距離
3,154 m
装薬6の最大射距離
3,610 m
最大作動ガス圧
650 bar

M6(H)-1000 編集

バイポッド重量
9.3kg(H:12.5kg)
ベースプレート重量
4.8kg(H:4.7kg)
砲身重量
5.8kg(H:5.9kg)
総重量
19.9kg(全高:23.1kg)
砲身長
1082mm(H:1089mm)
装薬0の最大射距離
579 m
装薬2の最大射距離
1,710 m
装薬3の最大射距離
2,401 m
装薬5の最大射距離
3,365 m
装薬6の最大射距離
3,933 m
最大作動ガス圧
650 bar

採用国 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集