megabbs
megabbs(メガビービーエス)は、2000年から2008年まで存在していた電子掲示板。2ちゃんねるをモデルとしたスレッドフロート型の掲示板スクリプトを用いていた[1][2][3]。
言語 | 日本語 |
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タイプ | 電子掲示板 |
運営者 | チャンプ(閉鎖時) |
設立者 | 2編ちゃんねる(弐ch編者) |
登録 | 不要 |
開始 | 2000年6月3日 |
現在の状態 | 閉鎖 |
特徴
編集megabbsはメガビと略されることが多く[2]、利用者(特に常連ユーザー)はメガビの利用者という意味でメガビストと呼ばれていた。またメガビストには多数のハンドルネーム(コテハン)が存在したほか、特徴的なトリップによって擬似コテハン化している名無しの利用者もいた。
背景には木目のデザインが使われ2ちゃんねるの機能に加えて書き込み欄に等幅チェックボックス(アスキーアートや長文を整える機能)やpreチェックボックス(文字を小さくする機能)、sageチェックボックス(スレッドを最上位に浮上させることなく書き込む機能)などがあり初心者でも分かりやすくなっていた。
スレッドにおける最大レス数は2ちゃんねるなどで一般的な1000に対しmegabbsは2000であったが、利用者が少ないためか一部の人気スレッド等を除いてはほとんどのスレッドが最大レス数に達する前に過去ログに沈んでしまうか削除・移転される傾向にあった。
末期の状況・問題点
編集末期の頃は、荒らし行為や個人攻撃、無職や障害者や弱者・特定の個人などを差別したり攻撃するネットいじめ行為などが多く存在した。中には氏名などの個人情報を出す例もあったとされる。それに対し運営側は削除や何らかの規制といった対応もほとんど行わなかった。こういった管理上の問題も閉鎖の理由であると思われる。
上記の事象はmegabbsに限らず2ちゃんねるや投票ちゃんねるなどの電子掲示板においては少なからず存在する問題であるとされる。2ちゃんねるにおいてはある程度の管理が行われているが完全には履行されていないのが現状である。また、投票ちゃんねるでは上記の事象により閉鎖されている。その後後継の掲示板が設置されているが問題が再燃している。
歴史
編集その他
編集今もネットの世界で根強く流通している「筑紫哲也の本名は朴三寿、福島瑞穂の本名は趙春花」というデマの発信源がこのmegabbsである。
脚注
編集- ^ 「2ちゃんねるを目指して消えていった掲示板は無数にあるが、今も続いている中で特筆したいものなら00年6月設立のふくやん氏の「15ch」(現「いちごBBS」)や弐ch編者氏の「弐編ちゃんねる」(現「megabbs」)、00年7月に設立されたけんすう氏の「10<受>ちゃんねる」(現「milkcafe」)などだろうか。どれも2ちゃんねるにはない(または2ちゃんねるでも及ばない高いレベルを維持した)専門板を設置してニッチな需要を狙い、成功した」 ばるぼら[2005]
- ^ a b c d “2ちゃんねる型掲示板「megabbs」閉鎖 8年半、「無法化」のため”. ITmedia (2008年11月5日). 2008年11月9日閲覧。
- ^ a b “掲示板「megabbs」が閉鎖 「親として子に紹介できぬ」”. J-CASTニュース (2008年11月7日). 2008年11月9日閲覧。
- ^ (こども大好き)幼い子にレイプをしたことがありますか? megabbs。
- ^ “奈良女児誘拐殺人:ネットに手口掲載 事件を誘発か”. MSN毎日インタラクティブ (2004年11月22日). 2005年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月9日閲覧。
- ^ 『FNNスーパーニュース』 フジテレビ、2004年11月22日放送分。
参考文献
編集- ばるぼら 『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』翔泳社 2005年5月10日 ISBN 978-4798106571