NovelAI(ノベルエーアイ)は、オンラインクラウドに基づくSaaSモデルの有料サブスクリプションサービスで、AIによってシチュエーション[1]と文章から画像の出力を行う[2]。2021年6月15日にベータ版が公開され[3]、2022年10月3日に画像生成機能が実装された[2]。NovelAIは、デラウェア州に拠点を置くAnlatan社によって運営されている[4]

NovelAI
NovelAIのロゴ
NovelAIのロゴ
Girl, impressionism, (faint light), looking at hand, s-2228255702.webp
NovelAIによって生成されたイラスト
作者 Anlatan
初版 2021
種別 テキスト生成モデル、テキストから画像への変換モデル
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト novelai.net
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NovelAIは、生成された画像などのいかなるファイルであっても所有権著作権保護を主張してはいない[5]

反応編集

画像生成機能の実装後すぐに、NovelAIは日本で広く議論された。一部の評論家は、その画像生成機能が日本のアニメキャラクターに近いものを生成するのに非常に優れていると指摘した[2]。他の人は、元のアーティストの承諾なしに転載された画像で機械学習が行われているNovelAIが有料サービスであることに懸念を表明した[2][6][4][7]。弁護士の寺内康介は、機械学習で著作権で保護されたコンテンツを使用することは、2018年の法改正以降、日本では違法ではなくなったと述べている。NovelAIの本拠地であるアメリカ合衆国では、機械学習を規制する特定の法的枠組みがないため、代わりにアメリカ著作権法フェアユース原則が適用される[4]

不正アクセスによるデータ流出および変造モデルの法的問題編集

2022年10月6日に第三者による不正アクセスにより、生成モデルデータを含むソフトウェアやソースコードが流出した。[8]

不正アクセスにより流出したモデルデータはTorrentなどで共有され、変造されたモデルが公開されている。[9]

流出モデルや変造モデルのダウンロードや利用については不正競争防止法や著作権法に抵触する可能性がある。[要出典]

出典編集

  1. ^ Kyle Wiggers (2022年8月24日). “Deepfakes for all: Uncensored AI art model prompts ethics questions”. Techcrunch. 2022年10月8日閲覧。
  2. ^ a b c d Daiki Yoshikawa (2022年10月3日). “「とんでもなくハイクオリティー」 話題の画像AI「Novel AI」でひたすら二次元美少女と美少年を生成してみた”. ITmedia News. 2022年10月8日閲覧。
  3. ^ Max Hjelm. “How CoreWeave Helped NovelAI Grow from 0 to 40K Users in 3 Months” (英語). coreweave. 2022年10月8日閲覧。
  4. ^ a b c 画像生成AIサービス「NovelAI Diffusion」が無断転載サイトからの学習で物議 法的観点からも複雑な事態に”. Yahoo! Japan News (2022年10月5日). 2022年10月8日閲覧。
  5. ^ FAQ - NovelAI Documentation”. docs.novelai.net. 2022年10月14日閲覧。
  6. ^ 様々な懸念や問題を抱えつつも「お絵かきAI」の進化は止まらず―AI技術の将来は如何に”. Gamespark (2022年10月4日). 2022年10月8日閲覧。
  7. ^ 「われわれはNovelAIと関係ない」──海外のイラストサイト「Danbooru」が日本語で声明”. NicoNico News (2022年10月5日). 2022年10月8日閲覧。
  8. ^ 2022年10月6日に弊社のGitHubとセカンダリリポジトリに権限のない第三者による不正なアクセスを許してしまいました”. twitter. 2022年10月8日閲覧。
  9. ^ I uploaded AnythingV3.0.ckpt (Chinese NAI Resume Training Model) to Huggingface”. github. 2022年11月8日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集