pkgsrc (package source) は、Unix系オペレーティングシステム用のパッケージ管理システムである。pkgsrcはNetBSD用のパッケージ管理システムとして1997年にFreeBSDPorts Collectionからフォークされ、以降は独自に進化している。1999年にSolarisのサポートが追加されてから後に他のオペレーティングシステムもサポートするようになった。リリース1.4から3.4までのDragonFly BSDではpkgsrcを公式のパッケージ管理システムとして使用していた[2]MINIX 3英語版とDracolinuxディストリビューションには両方ともメインのリリースにpkgsrcが含まれている[3]

pkgsrc
開発元 Alistair Crooks、Hubert FeyrerおよびJohnny C. Lam[1]
初版 1997年 (27年前) (1997)
最新版
2018Q4 / 2018年12月31日 (5年前) (2018-12-31)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C, sh
対応OS Unix系
種別 パッケージ管理システム
ライセンス BSDライセンス
公式サイト www.pkgsrc.org
テンプレートを表示

pkgsrcを使用してプログラムをインストールする方法は複数存在する。pkgsrcのブートストラップには、ソースからソフトウェアをコンパイルするために一連のmakefileを利用する、伝統的なPortsコレクションが含まれている。もう一つの手段はpkg_addpkg_deleteであらかじめビルドされたバイナリパッケージをインストールすることである。pkginという名の高レベルなユーティリティも存在する。pkginはAPTyumに似た手法でバイナリパッケージのインストール、削除、および更新を自動化するよう設計されている[4]

pkgsrcには現在17000以上(公式ツリーの外で保守されている未完成なパッケージを含めると20000以上)のパッケージが含まれており、有名なオープンソースソフトウェアのほとんどが含まれている。それは現在、AIX、様々なBSD派生、HP-UXIRIXLinuxmacOSSolarisおよびQNXなど約23のオペレーティングシステムをサポートする[5]

サポートするプラットフォーム 編集

プラットフォーム サポートが追加された日付
NetBSD 1997年8月
Solaris 1999年3月
Linux 1999年6月
DarwinmacOS 2001年10月
FreeBSD 2002年11月
OpenBSD 2002年11月
IRIX 2002年12月
BSD/OS 2003年12月
AIX 2003年12月
InterixWindows NT用) 2004年3月
DragonFly BSD 2004年10月
OSF/1 2004年11月
HP-UX 2007年4月
QNX 2007年10月
Haiku 2010年1月
MINIX 3英語版 2010年8月
MirOS BSD英語版 2011年1月
illumos 2011年2月
Cygwin 2013年5月
GNU/kFreeBSD 2013年7月
Bitrig 2015年6月

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 10 years of pkgsrc - pkgsrc and the concepts of package management 1997-2007 (part 1)”. www.netbsd.org. The NetBSD Foundation. 2010年10月14日閲覧。
  2. ^ Dillon, Matthew. “PKGSRC will be officially supported as of the next release”. DragonFly users mailing list. 2017年8月21日閲覧。
  3. ^ This release features kernel 3.0.57, Glibc 2.11.3, GCC 4.4.7, OSS 4.2 and pkgsrc 2012Q3.”. DracoLinux. 2017年8月21日閲覧。
  4. ^ pkgin, a binary package manager for pkgsrc”. 2017年8月21日閲覧。
  5. ^ Announcing the pkgsrc-2016Q2 Branch”. 2017年8月21日閲覧。

外部リンク 編集