The BBBは、編集長である清涼院流水が中心となってスタートした「作家の英語圏進出プロジェクト」。2012年12月1日開始。英語版だけでなく、The BBB日本版公式サイトがある。

概要

編集

森博嗣高田崇史蘇部健一積木鏡介秋月涼介など清涼院と同じメフィスト賞出身作家や、映画監督でもある作家の桜井亜美、佐久間真人・ささきすばるなどのイラストレーターデザイナー、編集経験者らが参加。原則として月に1冊、紙ではなく電子書籍にて英語の新刊が刊行されている。(一部の作品は、日本語版も同時刊行)[1][2][3]

The BBB: Breakthrough Bandwagon Booksは、「時代の閉塞感を一点突破する(breakthrough)先頭集団(bandwagon)を志す本たち(books)」という意味で名付けられた。[4]

2013年4月より、The BBB英語版公式サイトにて、日本の文化・名所・習慣などを写真付きで紹介する「Semiweekly-pedia of Japan」がスタート。月・金の週2回ページが更新されており、既に300以上のトピックが紹介されている。(2016年4月現在)[5]

2014年3月より、一部の電子書籍が無料提供されており、The BBB公式サイトにてPDF・ePubデータがダウンロード可能の他、Lulu・Kindle(Amazon)・iBooks(Apple)・Nook(Barnes & Noble)・Kobo(楽天)・Google Playなどで無料配信されている。

2015年12月にThe BBBが3周年を迎えたことを記念して、編集長・清涼院流水、校正責任者・エージェント工刀(くぬぎ)、チーフ・デザイナーのターニャが、The BBBに参加している全著者、全コンテンツについて、秘話を交えて語りつくした『Cast Party 2015』を無料刊行。YouTubeに動画も公開された。[6]

2016年3月9日、映画化が予告されている『Girl recruits her God』著者の桜井亜美と、編集長・清涼院流水の特別動画がYouTubeに公開された。[7]

2016年3月12日、森博嗣初の英語短編集『Seven Stories』を刊行。『小鳥の恩返し』『片方のピアス』『僕は秋子に借りがある』『虚空の黙祷者』『河童』に加えて、"S&M (犀川&萌絵)シリーズ" からの2作品『石塔の屋根飾り』『どちらかが魔女』を含む、短編全7作品が収録されている。

2016年4月1日、The BBB初となる、日本語版のみの作品『脱・英語力神話 Vol.1(海外で成功するコミュニケーションの秘訣)』『脱・英語力神話 Vol.2』『「脱・英語力神話」誕生の裏側』を刊行。著者の久保マサヒデは、神経難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)にて闘病中ながら、これから海外に出る日本人のために、心血を注いで執筆した渾身作となっている。[8]

2017年2月28日、森博嗣が自ら「最高傑作」と認めた『スカイ・クロラ』(英語版)を刊行。巻末には、「『スカイ・クロラ』についての森博嗣氏インタビュー」が収録されている。

2022年7月1日、森博嗣のデビュー作『すべてがFになる』英語版の分冊第1巻(全3巻)が発売された。[9]

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集