UボートXIV型
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UボートXIV型 (U-Boot-Klasse XIV) はドイツ海軍の潜水艦で、第二次世界大戦で用いられた。その艦形から乳牛(ミルヒ・クー、Milchkuh)の愛称を持つ。
UボートXIV型 | |
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基本情報 | |
建造所 |
ドイチェヴェルケ (U-459 - U-464) ゲルマニアヴェルフト造船所 (U-487 - U-490) |
運用者 | ナチス・ドイツ海軍 |
建造期間 | 1940–1943年 |
就役期間 | 1941–1944年 |
計画数 | 24隻 (うち14隻中止) |
建造数 | 10隻 (全て喪失) |
要目 | |
排水量 |
浮上時:1,668ロングトン (1,695 t) 潜航時:1,932ロングトン (1,963 t) |
長さ |
全長: 67.1 m 耐圧殻長: 47.5 m |
幅 |
全幅: 9.35 m 耐圧殻幅: 4.9 m |
吃水 | 6.5 m |
高さ | 11.7 m |
推進器 |
2 × ゲルマニアヴェルフト製 F46 過給式6気筒ディーゼル機関, 3,200 hp (2400 kW) 2 × SSW Gu343/388-8 複動式電気モーター750 hp (560 kW) |
速力 | 水上14.9ノット、水中6.2ノット |
航続距離 |
水上: 10ノットで12,350海里 水中: 4ノットで55海里 |
潜航深度 | 240 m |
乗員 | 53–60人 |
兵装 |
37mm AA機銃 2基 20mm AA機銃 2基 |
概要
編集Uボートに燃料や食料を供給するためにIXD型Uボートを基にして設計、建造された補給用潜水艦であり、1941年から1943年までに10隻が就役している。この補給潜水艦の就役により、食糧や燃料の不足のために魚雷は残っていても港へ戻らざるを得ないUボートが減り、より長期哨戒ができるようになった。
しかし、大量の補給品を積み込むため大柄になり、それによって運動性が乏しくなった結果、10隻全てが撃沈されている。この後継艦としてXX型やXIX型があるが、建造されるまでに終戦を迎えた。