Watson (ラッパー)
Watson(ワトソン、2000年2月22日 - )は、日本のラッパー。
Watson | |
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生誕 | 2000年2月22日(24歳) |
出身地 | 日本 徳島県小松島市 |
ジャンル | ヒップホップ |
職業 | ラッパー |
活動期間 | 2021年 - |
経歴
編集2000年2月22日に誕生。出身地は徳島県小松島市[1]。「Watson」の名前は、16歳のとき、仕事場で考えた一発ギャグに由来するという。ヒップホップに触れるきっかけとなったのは「カラオケで友達が歌ってた」AK-69であったが、ジャンルとしてのヒップホップに強く傾倒していたわけではなく、GReeeN や UVERworld といったJ-POPを好んで聞いていた。また、時折友達と遊びでフリースタイルをおこなっていた。通信制高校を卒業したのち、大阪に移り住む。Watsonは刺青を好んで入れていたが、馴染みの彫り師にレコーディングスタジオが併設されていたことをきっかけとして本格的にラップをはじめる。大阪において、Watsonは「ストリートで色々やったり」していたものの、「こういう稼ぎ方してもあんま儲からんし、色んな意味でええことないな」という思いからヒップホップに打ち込むようになる[2]。
2021年5月1日に『Pose 1』をリリースする[3]。アルバム名はWatsonいわく「構えその壱」といった意味であり、ラッパーとしてキャリアを駆け上るための第1弾としての意味をこめたものであった[2]。また、『ラップスタア誕生! 2021』に応募するも、動画予選で落選する[1]。11月24日に『Thin gold chain』をリリースする[4]。「なけなしの金で、全然太くない、薄いチェーンを買った」ことがEP名の由来である。同EPについて、LilPri(YYK)は「もつれたフロウから吐き出されるリリックの強度は近年登場した若手でも群を抜く」[2]、二木信は「詩的で自分の内面を歌うラッパーとしての表現力を持っている」と、高く評価している[5]。WatsonはこのEPを契機として、「シーンに出る」ことを意識しはじめるようになる。その後、徳島のクラブ「KING or CLOWN」でULTIMATE MC BATTLEの予選に出場するも、1回戦で惨敗する。このアフターパーティではじめてのライブをおこなう[2]。
2022年3月23日にミックステープ『FR FR』をリリースする[6]。このミックステープをつやちゃんは、「スキルフルで独創的でありながらも模倣を促すようなチープさを感じるラップ」と高く評価し、Watsonが「KOHH が『YELLOW T△PE』とともに現れた2012年以来、約10年ぶりにゲーム・チェンジャーとして抜本的にルールを変える力を秘めている」と論じている[7]。2023年の日本語ラップシーンにおいては、Watsonのフローに影響を受けた「Watson系」のラッパーが多く現れるに至った[8]。2022年11月30日に『SPILL THE BEANS』をリリースする[9]。2023年2月28日にYoung Zettonとともに『BRIGHT FUTURE』をリリースする[10]。12月6日には1stアルバムの『Soul Quake』をリリースする[11]。キャリアを積み重ねる中で、Watsonの金銭的な不安は解消され、2023年のインタビューでは前日にベンツのAMGを購入した旨を語っている[12]。
ディスコグラフィ
編集タイトル | 発売日 | 備考 |
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Pose 1 | 2021年5月1日 | |
Thin gold chain | 2022年11月24日 | |
SPILL THE BEANS | 2022年11月30日 | |
FR FR | 2022年3月23日 | |
BRIGHT FUTURE | 2023年2月28日 | Young ZettonとのコラボEP。 |
Soul Quake | 2023年12月6日 |
脚注
編集出典
編集- ^ a b “『ラップスタア』の在り方はどう変化した? Kaneee、Watson……“王冠が無い王”の活躍から考える”. Real Sound|リアルサウンド (2024年5月30日). 2024年6月26日閲覧。
- ^ a b c d “インタビュー:Watson – 1日2曲以上を創り続けて生まれるもの Interviewed by @LilPri_ - PRKS9” (2022年3月14日). 2024年6月26日閲覧。
- ^ “Watson、「Pose 1」を配信開始|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “Watson、「thin gold chain」を配信開始|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年6月26日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “DADA、guca owl、Watson、Meta Flower……多彩な才能が台頭する中で選ばれた“パンチライン”は? | パンチライン・オブ・ザ・イヤー2021 (後編)”. 音楽ナタリー. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “Watson、「FR FR」を配信開始|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年6月26日閲覧。
- ^ “Watson”. ele-king. 2024年6月27日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. ““Watson系”の増加、夢を与えるAwich、レイヴカルチャーとの融合……2022年の日本語ラップシーンを振り返る | パンチライン・オブ・ザ・イヤー2022 (前編)”. 音楽ナタリー. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “Watsonが今年2作目となるアルバム『SPILL THE BEANS』をリリース - PRKS9” (2022年11月30日). 2024年6月27日閲覧。
- ^ “Young zetton & WATSON、「BRIGHT FUTURE」を配信開始|THE MAGAZINE”. THE MAGAZINE. 2024年6月27日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “Watsonの全16曲入り1stアルバムにANARCHY、¥ellow Bucks、C.O.S.A.、Jin Doggら参加”. 音楽ナタリー. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “インタビュー: Watson x LilPri x 遼 the CP – 売れたプレッシャーと止めない足 - PRKS9” (2023年3月28日). 2024年6月27日閲覧。