Wikipedia:井戸端/subj/複数の著作物名の総称の項目名

複数の著作物名の総称(いわゆるシリーズ作品)の項目名について/再 編集

Wikipedia:井戸端/過去ログ/2008年8月/中旬で投稿した段階では議論が現在進行であったため、一旦取り下げましたが議論に関して合意(ノート:図書館戦争の冒頭参照)を見ましたので再度、こちらに提示します。

現状ではシリーズ作品、つまり「複数の著作物名の総称」の扱いに関する包括的なガイドラインや方針は存在せず、以下の関連する文書についても編集者ごとに解釈の隔たりが大きいためなかなか議論が噛み合いませんでした。

結局、改名提案取り下げで合意した図書館戦争を例に挙げると

  1. 主にコンピュータゲームでは1作目の表題がそのままシリーズの総称となっている場合「シリーズ」を付けず1作目のタイトル名で記事を起こし、後に記事が成長したら個別記事を分割して元記事を「シリーズ」付きに改名して1作目と別記事にする方法が広く行われているため、各巻別なりアニメの分割予定が無い場合は現在の項目名が不当であるとは言えない(本文中で狭義の著作物名と広義のシリーズ総称について解説すれば十分)
  2. 「『図書館戦争』シリーズ」は第1巻のみを指す「狭義の名称」に対する「広義の名称」であることを強調するため「シリーズ」を付けているに過ぎず、固有の著作物名でないものに括弧付きの項目名を付けるべきではない
  3. 企業・レーベルの公式サイトで作品名を二重カギ括弧で括っている事例や2巻以上が刊行されていれば自動的に「シリーズ」を付けて紹介している事例もあり、この改名提案が「公式名称だから」との理由で通った場合、膨大な量の記事が改名されることになる
  4. 二重カギ括弧の有無に関わらず「シリーズ」付きで改名した場合、アニメ関係のカテゴリはリダイレクトに与えることになると思われるが、全般的にリダイレクトへのカテゴリ付与を嫌う傾向が強いことを考えると出来るだけ多くのカテゴリを与えられる項目名の方が望ましい

等が(飽くまで、この時点において)「図書館戦争シリーズ」または「『図書館戦争』シリーズ」への改名に反対する理由として挙げられました。また、ノートでの議論に端を発するコメント依頼ではこのような指摘も為されており、筆者自身もかねてからこうした問題が起きることを予想していた身であったためWikipedia:ウィキプロジェクト フィクションWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト フィクション#項目名・カテゴリ名に「シリーズ」を使用する際の基準についてを投稿したものの生煮え状態で発表してしまった不手際もあり、反応が無いまま撤回せざるを得ませんでした。

以上の理由につきシリーズ作品、つまり「複数の著作物名の総称」の扱いに関する包括的なガイドラインや方針を(特に、項目名に関して)決定する必要があるのではないかと考えますが如何。 --あおみまきな 2008年8月26日 (火) 15:09 (UTC) 誤字を訂正。 --あおみまきな 2008年8月26日 (火) 15:16 (UTC)[返信]

直接的な賛否ではありませんが、いくつかコメント。
まず、「公的な名称」という表現は混乱をまねくと思うので、使うのをやめたほうが良いだろうと思います。「公的な名称」や「公式のシリーズ名」という表現は、どういうニュアンスで使っているのか分かりにくいように感じます。「公式に使われている呼称」と「正式な名称」という表現を使ってみてはどうでしょうか。
また、あおみまきなさんのおっしゃるような統一的なルールを作るにせよ、シリーズ名の表記は各項目の合意に委ねるにせよ、次のことは確認しておく必要があるように思います:
  1. 正式な名称が存在しないものもある - 源氏物語など
  2. 公式サイトで使っているというだけの基準で正式な名称を確定することはできない - 例えば「日米安保条約」[1][2]
  3. 項目名は正式名称でなくてはならない、というルールは日本語版ウィキペディアにはない - 正式名称がないものがあるのだから
  4. シリーズ名として「~シリーズ」と付かない呼称が定着している例は少なくない - 指輪物語、スプロール三部作
  5. シリーズの公式に使われている呼称は変更される、複数使われる、あるいは柔軟な使われ方をする場合がある
最後に、どのような方針や指針を作るにせよ、その決定が源氏物語(これもシリーズといえば、シリーズ)とか、モーセ五書とかに無条件で及ぶことだけは、避けて欲しいと思っています。--Mizusumashi(みずすまし) 2008年8月26日 (火) 16:26 (UTC)[返信]
(コメント)ご指摘は確かにその通りで、絶対的な強制力を持つガイドラインに適合しないケースも多々、存在すると思うので「複数の選択肢がある場合に使われる判断基準」ぐらいの緩やかな指針が出来れば十分だと思っています。現時点ではそれが明示されていないことがノート:図書館戦争で混乱を招いた一原因だと思います故。それと、各項目で話し合う場合にしても何も方針が無い、或いは断片的に関係しそうな部分の解釈が分かれる場合は先例重視とならざるを得ないため「公式に使われている呼称」であることを唯一、もしくは主たる理由として改名の是非を判断すべきではないと考えています。 --あおみまきな 2008年8月26日 (火) 16:55 (UTC)[返信]

Wikipedia:ウィキプロジェクト フィクションで話し合えば?基本的にはケースバイケースだろうから包括的なガイドラインなんかできないと思うけど。一応反対理由はすべて正当だと思うし、別に問題なんかないと思うが、なにが問題で、どうしたいのかをWikipedia:ウィキプロジェクト フィクションのほうで分かりやすく書いてほしい。この文章を読んだだけでは、いままでノート:図書館戦争の議論に参加していない人間には理解しにくい。--Afaz 2008年8月26日 (火) 16:29 (UTC)[返信]

(コメント)ごもっともです。ただ、Wikipedia:ウィキプロジェクト フィクションの方では誰も議論に参加しないままスルーされてしまった経緯があるのと、必ずしもフィクション作品に固有の問題とは限らないケースがあることに後で気付いたため、井戸端での提起を選択した次第です。今後、議論に参加していただける方がある程度見込めるのであれば再度、WPの方に論点を整理して提示することも考えています。 --あおみまきな 2008年8月26日 (火) 16:55 (UTC)[返信]
ええと、私も図書館戦争の議論は読みましたが、全体像は掴めていません。提案者がここに強調されている点にのみ絞って答えましょう。
  1. コンピュータゲームで行われている習慣だからと言ってそれが正当なものとは言えない。
  2. この例に限って言えば、そうではないのではないかと感じます。
  3. ここは以下の二点について、
  • 2巻以上が刊行されていれば自動的に「シリーズ」を付けて紹介している事例 実際にどのようなものか、そしてそれはシリーズといえないものが多いのか示していただきたいです。2巻以上が刊行されていても「シリーズ」を付けて紹介していないものはあります。
  • 膨大な量の記事が改名されることになる 杞憂ではないかと思うのですが、実際に起こったとしてもそれが問題となる理由がわかりません。
  1. カテゴリについては、リダイレクト先の記事名がふさわしいいものではないなら、リダイレクトに付与してもかまわないと思います。
--春日椿 2008年9月2日 (火) 16:07 (UTC)[返信]
(コメント)> 2巻以上が刊行されていれば自動的に「シリーズ」を付けて紹介している事例
ノート:図書館戦争/過去ログ1でも紹介したのですが、集英社ブックナビでスーパーダッシュ文庫やコバルト文庫を検索した場合や、角川ビーンズ文庫の「シリーズ紹介」ページがそれに該当します。
> 膨大な量の記事が改名されることになる
現在は個々の著作物(例えば本1冊、歌1曲、1番組)の命名法則に関してはガイドラインに明記されていますが、シリーズ作品(複数の著作物の集合体)の項目名に関するガイドラインや方針が存在しません。その一方で、依拠するものが存在しい場合は「先例に則る」ことが広く行われています。削除依頼に際して過去の類似パターンを提示するのが典型例ですね。それ故に別ジャンルの(少なくとも、筆者にはごく自然な流れであると感じられた)慣習を反論の材料とした訳ですし。「それが問題となる理由」は(項目名に誤字・脱字等を含む場合は別にして)「オフィシャルだから」を主たる理由に「○○シリーズ」への改名が一旦、認められるとそれを奇貨に個々の作品の事情を無視した改名提案が乱発される恐れを否定し得ないからです。それが杞憂かどうかの悪魔の証明に時間を費やすぐらいであればその恐れを極力、減らす努力の方を選択すべきであると考えています。 --あおみまきな 2008年9月2日 (火) 16:44 (UTC)[返信]

中間整理 編集

以前に私案として作成した分類を見直した結果、概ね以下のパターンに大別されると言えそうです(但し、複数のパターンにまたがっているケースもあるため明確な分類を目的とするものではありません)。

「○○シリーズ」(ごく稀に「シリーズ○○」。以下同じ)の項目名中、最も多いと思われるパターン。「○○三部作」の場合も大半が此に該当する。命名法則がわかりやすいのが利点。
一見、このパターンに該当しそうな場合でも「キノの旅」と「学園キノ」を「キノシリーズ」に改名することはまず無いと思われる。「学園キノ」は飽くまでセルフパロディ・スピンオフ作品であり「キノの旅」との主従関係(キノの旅>学園キノ)が明確だからである。
シリーズに属する個々の作品(著作物)の表題とは全く別のシリーズ名が「命名」されているケース。命名者は原作者や企業(オフィシャル)の場合もあるし、ファンの間で自然発生的に通称で呼ばれるようになったのが定着した場合もある。パターンAにも分類し得る「自衛隊三部作」は後者のパターン。
パターンAと類似ないし重複する場合もあるが「人物名+肩書き」のような場合は後にキャラクター個人の記事が作成される場合でもフルネームが判明していればその名前で記事が作成可能であったり「○○ (架空の人物)」とすることで対応可能なため、敢えて「シリーズ」を付けなくとも良い可能性がある。これは人物名に限らず「○○学園」「株式会社××」のような建造物や団体名でも同様。ごく稀に「古畑任三郎」のような「人物名+肩書き」に当てはまらないケースも存在する。
このパターンの利点として「架空の○○」のようなカテゴリにも対応可能な点が挙げられる。
但し「十津川警部シリーズ」のように「シリーズ」付きのタイトルが「十津川警部シリーズ 上野駅殺人事件」のような形で(少なくとも表紙・背表紙・奥付に明記されており)著作物名に組み込まれていると認められる場合、総合記事に関しては「シリーズ」を付ける方が望ましいと思われる(シリーズに属する個々の作品名に関する記事は「上野駅殺人事件」のような形で良い)。
最も論争に陥りやすいことが判明したパターン。第2巻以降の刊行時点で「命名」が為されず、かつ2巻以上刊行された場合は自動的に「シリーズ」を付ける法則が原作者や企業に存在する場合、このパターンとなることが多いと思われる。パターンAでも同様であるが漫画化やドラマ化、アニメ化に際して「○○シリーズ」のタイトルでそれら他メディアへの展開が行われることはほとんど有り得ない点も問題を難しくしている一因であり、リダイレクトのカテゴリ使用の可否や分割を要件とするか否かを始め何らかの方針を決める必要があると思われる。なお、ここで言う「1巻」は必ずしも「最初に刊行された作品」の意味ではない。
また、ナンバリング作品(1・2・3...)の場合は、上記の問題が発生しづらい面はあれどこのパターンに属すると言える。ナンバリング作品の場合はほとんど「○○シリーズ」とする必要は無いが、コンピュータゲームの場合は第1作が「ドラゴンクエスト」を始めナンバーや副題を持たないことも多く、その第1作と区別するためシリーズ全般の記事を「ドラゴンクエストシリーズ」のような項目名にすることが広く行われている。これに対し「ファイアーエムブレム」の場合は第1作が「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」とサブタイトルの有無で区別可能なため、シリーズ全般の記事に「シリーズ」を付ける必要性が薄い。但し、例外もあり「どうぶつの森」はシリーズ全般、第1作は「どうぶつの森 (NINTENDO64)」としている。また「天地無用!」や「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のように続編がナンバリングでない場合はシリーズ全般の記事には「シリーズ」を付けない一方で登場人物の一覧を「天地無用!シリーズの登場人物」「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物」のようにしている場合もある。
このパターンで最も有名なのは「タイムボカンシリーズ」だと思われるが、第1作「タイムボカン」を始め個々のシリーズ作品は全て個別の記事が作られており、既に上記の問題はクリアされている。但し「ヤッターマン」の分割提案により1978年版が「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」、2008年版が「ヤッターマン (2008年のテレビアニメ)」とされる余地は有り得る。
  • パターンE:シリーズ名非存在型
ごく稀に存在。「アリソン (小説)」「リリアとトレイズ」「メグとセロン」(議論の結果「アリソンシリーズ」の名称で総合記事作成)のように、世界観や登場人物等の共通項から明らかに一つのシリーズ作品にも関わらず「命名」が為されていないパターン。いわなぎ一葉の「約束の柱、落日の女王」「真実の扉、黎明の女王」「平和の鐘、永遠の女王」(富士見ファンタジア文庫)もこのパターンで「カルロとクレアシリーズ」「女王三部作」のようにファンの間でも名称が一定していない。

まずはここまで、材料として提示します。 --あおみまきな 2008年9月2日 (火) 16:44 (UTC) 一部訂正。 --あおみまきな 2008年9月2日 (火) 18:38 (UTC)[返信]

こんにちは。ゲームは基本的にこうする、ラノベは基本的にこうする、という細則の立て方はできないのかな。--Ks aka 98 2008年9月3日 (水) 02:45 (UTC)[返信]
その考え方にも一理あると思いますが、メデイアミックス作品の場合はどうするかと言う問題にも直面するためあんまりジャンル別に細分化・厳密化し過ぎると却って不便になることも予想され、余り現実的でないように思います。どちらかと言えば広範なジャンルで汎用性の効く緩やかな方針が決められれば十分ではないかと。 --あおみまきな 2008年9月3日 (水) 14:06 (UTC)[返信]
扱う範囲をほとんどのジャンルに広げようとするともめるよ。例がほとんど小説だが、映画やドラマなんかにも適用する気でいるんでしょ。--Afaz 2008年9月4日 (木) 13:15 (UTC)[返信]
私も、もし何らかの方針をきめるべきならば、それぞれの分野ごとに話をした方がいいと思います。たとえば、ゲーム関係で単独記事にはできない続編の記事を一作目の記事にまとめてしまうという例がありますが、これが漫画や小説ならば作者の記事に書くという方法もあります。「汎用性の効く緩やかな方針」であっても、ここまで範囲が広いものだと、何も決まらないに等しいんじゃないかと思ったりします。--春日椿 2008年9月4日 (木) 16:15 (UTC)[返信]
まずジャンル別にシリーズ作品がどのような扱いを受けているかが重要な問題でしょう。映画なら、テレビドラマなら、ビデオゲームなら、どのような傾向がみられるのか。すると、ドラマやアニメでは似た傾向になるとか、そういうようなことがわかるはずです。上の例ではナンバリングの例として「ドラゴンクエスト」があげられていますが、それと本の巻次とは本質的にまったく異なる、というのはすぐにわかります。--DOERAX 2008年9月6日 (土) 15:13 (UTC)[返信]

(インデント戻し)寄せられたご意見を総合すると「ゲームの場合はこう」「小説の場合はこう」と言う考え方よりも、過去に論争となったケースは「小説由来のメデイアミックス作品」にほぼ限定されるのでその場合の扱いについて先に結論を出し、それ以外のジャンル(特に、1ジャンルで完結しているかメデイアミックス展開が広汎に行われているとは言い難い作品)に関しては特に何も定めず各項目のノートで協議して決める(実質的に現状維持)、と言うのが最も現実的でしょうか。 --あおみまきな 2008年9月10日 (水) 03:04 (UTC)[返信]

素案 編集

皆様からいただいた意見を基に、以下の通り素案を作成しましたのでご意見をお願いします。

  • 全般
  1. シリーズ名の出典は表紙・背表紙・奥付(全てでなくともいずれか一点で可)やタイトル画面で使用されていることを「公式/正式な名称」の要件とする。公式サイトや著者プロフィールでの記述は、便宜上の呼称や2タイトル以上刊行された時点で自動的に「シリーズ」を付ける場合があるため、それらの記述のみを以て「公式/正式な名称」として扱うべきではない。
  2. 『「○○」シリーズ』のように、著作物名(共通項抽出型の場合は共通項部分)を強調する目的で括る括弧は種類を問わず、原則として除外する。但し、"文学少女"シリーズのように共通項部分が既に括弧を含む場合は例外的に括弧を含めても可。
  3. 著者や発売元が三部作四部作以上も同様。以下同じ)であることを明言しており、かつ「○○三部作」的な名称が慣例として定着していることが認められる場合は「シリーズ」に代えて「三部作」を使用することも可とする(任意)。「○○三部作」とする場合、同一・類似名称の「○○シリーズ」と呼ばれ得る作品群が複数、存在する場合に著者名等のカッコ付き分類を回避するメリットが認められる。
  • メディアミックス作品(主に小説由来)
  1. 記事が分割可能な状態に成長するまでは出来るだけ多くのカテゴリを一項目で収録可能なように配慮する。1巻代表型のシリーズ名の場合、メディアミックスで展開される個々の作品に「○○シリーズ」のタイトル(著作物名)が用いられることはほとんど無い事情に鑑み、最初から「○○シリーズ」の項目名を使用せず(広義の)「○○」の項目名使用を原則とする。記事が成長し、他媒体の作品記事が独立した場合はこの限りではない。
  2. シリーズ・メディアミックス作品全般の記事において記述が僅少その他の理由でやむなく一項目にまとめる場合は、リダイレクトのカテゴリ使用を拒否しない。但し、リンクがカテゴリからの一方通行とならないよう記事の末尾にリダイレクトに付与しているカテゴリを記述する。

--あおみまきな 2008年9月16日 (火) 18:33 (UTC)[返信]

(議論完了)提案から1週間を経て特に異論が提示されなかったため、この素案をベースとしてWikipedia‐ノート:ウィキプロジェクト フィクションに諮ります。 --あおみまきな 2008年9月25日 (木) 09:38 (UTC)[返信]