Wikipedia:削除された悪ふざけとナンセンス/キビダンゴ (単位)

キビダンゴ(kibidango)とは団子の量をあらわす単位の一つ。Kiφと略記される。

1 Kiφ = 210 φ = 1,024 φ
古来、黍で作られた団子のみ、1ダンゴが1キビダンゴであった。
江戸末期の数え方によれば、桃太郎は家来達に、団子を1キビダンゴずつ与えたことになる。
4ダンゴが1串の場合には、キビダンゴという単位で表しやすい。1串=256分の1キビダンゴである。
だんご3兄弟の影響で1串3ダンゴが一般的になるとキビダンゴという単位では表しにくくなる。この画像では30串=90ダンゴ=512分の45キビダンゴ。
串に刺していない団子もあることから、キビダンゴという単位ではなくダンゴだけで表せばいいという意見が出てきた。画像は7ダンゴ分の団子[1]

概要 編集

団子を数える単位であるダンゴにSI接頭辞キビがついたもので、1,024ダンゴ(210ダンゴ)を表す言葉である。4ダンゴが一つの串に刺さって売られている場合には、二進法や2の累乗のほうがその量を表示しやすい。SI接頭辞であり103を表すキロを使ったキロダンゴ(1,000ダンゴ)を用いられることもあるが、IECが決めた2進接頭辞を用いたキビダンゴが推奨されている。 kibidangoとは a contraction of kilo binary dango のことである。

近年では、串に刺す団子の量がまちまちになったことにより、この単位は使われなくなってきている。

歴史 編集

キビダンゴという単位の登場 編集

キビダンゴという単位の歴史は古く、桃太郎の物語に登場する黍団子に由来するとされる。

この黍団子にちなんで江戸末期に売り出された吉備団子では、すでにキビダンゴという単位で数えられていた。ただし、当時は、黍で作られた団子のみ、1ダンゴを1キビダンゴと数えていたようである。また、別の説では、幕末の岡山城下の町人が製造した和菓子[2]が1キビダンゴと数えられていたとも伝えられている。

IECによる単位の制定 編集

IEC(国際電気標準会議)が1998年にSI接頭辞と区別できる新たな2進接頭辞を承認した[3]ことにより、1,024ダンゴが1キビダンゴとなった。

これにより、当時は一般的だった、4ダンゴ分の団子が刺さっていた串について、串をまとめた時のキビダンゴという単位を使用しての表記が楽になった。256串で1キビダンゴである。

なお、同会議では、1,024キビダンゴを1メビダンゴ、1,024メビダンゴを1ギビダンゴとすることも決定しているが、こちらについては、日本においては、日本人に言葉のなじみがないために、今日までに日常生活に浸透するに至っていない。

だんご3兄弟のヒットと表記の混乱 編集

1999年NHK教育テレビの『おかあさんといっしょ』内で使用された楽曲「だんご3兄弟」の登場により、キビダンゴという単位を使用しての表記に混乱が起こった。「だんご3兄弟」のヒットにより、1串3ダンゴで提供する店が増えたのである。3ダンゴで提供することで消費者受けは良かったのだが、[要出典]串をまとめた時に、キビダンゴという単位を使用して表記することが難しくなった。そのことにより、吉備団子自体の販売も落ち込んでしまった。[要出典]

キビダンゴという単位の衰退 編集

表記の混乱が起こった後、串に刺していない団子もあることから、キビダンゴという単位を使わずに、ダンゴという単位のみで表記しようという風潮が強まった。

キビダンゴという単位を推進する側の意見として、1串4ダンゴには戻せないと考え、1串2ダンゴにしようとする動きもあるが、主流ではなくなっている。

脚注 編集

  1. ^ もともとは8ダンゴだったが1ダンゴ食べてしまった。
  2. ^ 『岡山県の歴史』- 谷口澄夫
  3. ^ Binary prefix (英語) - Encyclopedia of Earth「2進接頭辞」の項目。

関連項目 編集