カタヌキ(型抜き)とは、澱粉砂糖ゼラチン香料などでできた板状の菓子に描かれた動物や星など様々なデザインの型を、爪楊枝画鋲などでくり貫いていく縁日の遊戯である。

カタヌキをする子どもたち

型を割らず上手にくり貫くことができれば、型のデザインの難易度に応じて景品がもらえたり、数百円の賞金が返金される。型ごとのデザインにもよるが、基本的には難易度は高めであり、攻略法を知らない子供の成功率は数%程度である。

概要 編集

正式な呼び方は「型抜き菓子」だが、「カタヌキ」、「ヌキ」などの通称でも呼ばれる。以前はあまり味が良いとは言えず、型を抜いて遊ぶことが主たる目的で菓子として食べることはあまりなかった。しかし、2012年ごろからはラムネ味やぶどう味といった風味付けがされた商品を展開しており、遊ぶだけではなく食べることにも力を入れている[1]

元々は縁日的屋が出す屋台の1つとして定着していており、1976年には紙芝居の余興の1つでもあったが、遅くとも2003年以降には見かけることが少なくなりつつある。

屋台のほか、駄菓子屋スーパーマーケットショッピングモール量販店通信販売などでも売られている。

2016年では、カタヌキを製造している会社は大阪市西成区にある株式会社ハシモトのみである[2]

脚注 編集

出典 編集

  • 著ゴーシュ 『懐かしの縁日大図鑑』河出書房新社 2003年7月30日発行 ISBN 978-4309727301 116頁~117頁

関連項目 編集

外部リンク 編集