カニステル(Canistel、学名:Pouteria campechiana)はアカテツ科常緑樹、またはその果実のこと。

カニステル
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: ツツジ目 Ericales
: アカテツ科 Sapotaceae
: オオミアカテツ属 Pouteria
: カニステル P. campechiana
学名
Pouteria campechiana Baehni
和名
クダモノタマゴ
英名
Canistel

特徴

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カニステルは10mほどに成長する小高木である。緑白色の花を咲かせ、7cmほどの長さの黄色がかったオレンジ色の果実を実らせる。果実は食用になる。種小名campechianaは発見地のカンペチェにちなむ。

原産地はメキシコから中央アメリカである[1]

ブラジル台湾ベトナム、日本の沖縄県などでも栽培されている。

果実

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完熟の果実

果実はエッグフルーツ、クダモノタマゴとも呼ばれる。果実は甘く、粉質で水分が少なく、ゆで卵黄身蒸しのようなほくほくした食感がある。

一般的なフルーツの芳香や酸味、ジューシーさがなく、食べると口の中の水分を吸うため喉が渇く。食べ頃を判別するのが難しく、完熟にならないと非常に不味である。当たりの果実が数個に1個、または数十個に1個しかないといわれるほど味にバラつきがある果実である。完熟状態になるとマダラ模様の黒いシミが浮き上がり、果皮が弾ける。

カニステルは栽培されている台湾や沖縄でもほとんど市場に並ばないマイナーな果実である。近年まで栽培しても売り物にならなかったことから、「蟹捨てる」、「金捨てる」など沖縄の農家の間で揶揄を込めた駄洒落で呼ばれることがあった。

関連項目

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  • レキマー - 台風のアジア名の1つである「レキマー」は、「カニステル」のベトナム名に由来するものである[2]

出典

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  1. ^ Pouteria campechiana”. 2009年1月29日閲覧。
  2. ^ デジタル大辞泉プラス. “レキマーとは”. コトバンク. 2020年5月28日閲覧。

外部リンク

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