鈴木重吉 (英文学者)
鈴木 重吉(すずき じゅうきち、1916年9月14日 - 2002年11月30日)は、日本のアメリカ文学者、翻訳家。
北海道利尻島出身。1945年広島文理科大学卒、北海道庁通訳官、小樽商業学校教諭、札幌文化専門学院(現・札幌学院大学)教師、1947年北海道帝国大学文学部助手、1949年北海道大学法学部講師、1951年同文学部講師、1952年助教授、1965年「ホーソーン研究」で立教大学文学博士。1968年教授、1980年定年退官、名誉教授、立正大学教授、1986年定年退職。1992年秋、勲三等旭日中綬章受勲。
著書
編集- 『鏡と影 ホーソーン文学の研究』(研究社出版) 1969
共編著
編集- 『英語ニューハンドブック問題集』(小林敬爾、棚橋俊介共編、研究社出版) 1970
- 『ハイフン付きアメリカニズム』(小川晃一共編、木鐸社) 1981
- 『綜合講義アメリカ』(石垣博美、小川晃一、大山綱夫、司馬正次共著、木鐸社) 1982
翻訳
編集- 『若い獅子たち』(アーウィン・ショウ、A・E・クラウザー共訳、筑摩書房) 1952
- のち改題『若き獅子たち』(ちくま文庫)
- 『リルケ 人と詩人』(ノーラ・ヴィーデンブルゥク、塚越敏共訳、筑摩書房) 1954
- 『地上より永遠に』上下(ジェームズ・ジョーンズ、山屋三郎共訳、筑摩書房) 1954 - 1956
- 『苺つみの季節 / 馬盗人』(コールドウェル、飯沼馨、永原誠共訳、英宝社、英米名作ライブラリー) 1957
- 『緋文字』(ホーソン、新潮文庫) 1957
- 『悪について』(エーリヒ・フロム、紀伊国屋書店) 1965
- 『すべて王の臣』(ロバート・ペン・ウォーレン、白水社) 1966
- 『日本 過去と現在』(エドウィン・O・ライシャワー、時事通信社) 1967
- 『日本 国のあゆみ』(エドウィン・O.ライシャワー、時事通信社) 1971
- 『同一性社会 落伍者なき社会への精神医学』(ウィリアム・グラッサー、サイマル出版会) 1975
- 『世界をゆるがせた発明発見の謎』 (ロバート・シルバーバーグ、時事通信社) 1976
- 『落書きの世界』(ロバート・ライズナー、片山厚共訳、時事通信社) 1977
- 『フロイトにささぐ』(ヒルダ・ドゥリトル、みすず書房) 1983
- 『英学の祖 オレゴンのマクドナルドの生涯』(エヴァ・エミリ・ダイ、速川和男共訳、雄松堂出版)1989
- のち東西交流叢書
- 『「困った人たち」とのつきあい方』(ロバート・M・ブラムソン、峠敏之共訳、河出書房新社) 1997
- のち河出文庫
- 『拝啓ぼくの悩みをきいてください』(ハーヴィー・R・グリーンバーグ、鈴木裕三共訳、河出書房新社) 1999
参考
編集- 山本澄子「鈴木重吉先生をお送りする〔含 肖像・略歴・主要業績目録〕」『立正大学文学部論叢』第85号、立正大学、1987年3月、p5-9,巻頭2p、ISSN 0485215X、NAID 110000476776。