城間栄喜
城間 栄喜(しろま えいき、1908年3月4日 - 1992年6月9日[1])は、沖縄県の紅型師。第二次世界大戦後に、地上戦で焦土となった那覇市で、紅型の復興に多大な功績を遺した。近現代の紅型の名匠。沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者。
人物
編集沖縄県那覇市出身[1]。父、栄松が極貧の中必死に守り通した紅型を受け継ぎ、地上戦で焦土と化した沖縄で、紅型の再興に尽した。
女流紅型師の先駆者である渡嘉敷貞子、紅型で初めて人間国宝に認定された玉那覇有公ほか、もともと紅型師の家系とは無縁の出身者にも門戸を開いて多くの紅型師を育て、現代紅型の礎を築いた。
長男の城間栄順(1934年 - )が城間家を継いだ。栄順は、沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者に認定されている。現代の名工の表彰を受けている。
長女の道子(1937年 - )は、玉那覇有公と結婚して工房を支え、沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者に認定されている。
脚注
編集参考文献
編集- 『花咲く布 琉球紅型 城間栄喜作品集』日本放送出版協会 1993年
- 『沖縄紅型 城間栄喜作品集』京都書院 (解説 渡名喜明) 1978年
- 兒玉絵里子『琉球紅型』ADP,2012年
- 第1章「第2次世界大戦後の琉球紅型像 ≪紅型復興期≫知念績弘・城間栄喜とその弟子たちが目指した美の表現と試み」
- 第2章「紅型宗家城間家 14代城間栄喜の壁掛――浦添市美術館収蔵品を中心に――」
- 第5章「現代の紅型 創作柄の展開と伝統の系譜」
- 『沖縄の心を染める』くもん出版 藤崎康夫 作