杉原 一昭(すぎはら かずあき、1937年9月29日[1] - 2008年6月9日[2])は、日本の教育心理学者

福島県生まれ。1961年東京教育大学心理学科卒業、1966年には同大学院博士課程教育心理学専攻単位取得退学、横浜国立大学教育学部講師、助教授。1977年筑波大学心理学系助教授、1984年「論理的思考における構造の発達に関する研究」で教育学博士、同年教授。2001年定年退官、名誉教授、東京成徳大学心理学研究科科長。現代の子供は現実感覚を失っているとしてこれを「不思議の国のアリス」になぞらえ「アリス・シンドローム」と名づけた[3]

2008年6月9日、のため死去[4]

著書

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  • 『論理的思考の発達過程 差と類についての思考の発達』田研出版 1989
  • 『今、子どもが壊されている 不思議の国のアリス現象』立風書房 1990
  • 『生きる力を育てる 心の教育とは何か』田研出版 1998
  • 『現代しつけ考 なぜ「当たり前」ができないのか』日本経済新聞社 2000
  • 『子ども破壊 なぜ子どもがキレるのか』立風書房 2000
  • 『変化を好む脳好まない脳 流動性知能を鍛える』全日法規 2001
  • 『壊された子どもをどう救うか 不思議の国のアリス現象からの解放』田研出版 2009

共編著・監修

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  • 『新しい遊戯療法 セラプレイ』高野清純共編著 日本文化科学社 1985
  • 『事例で学ぶ教育心理学』海保博之共編著 福村出版 1986
  • 『3~5年生の発達のとらえ方と指導』河井芳文、高野清純共編 教育出版 1987
  • 『心を育てる幼児教育』編 教育出版 1989
  • 『発達と学習 心身の発達と学習のしくみ』編 協同出版 教職教育講座 1992
  • 『事例による知能検査利用法 子ども理解のための田中ビネー知能検査』田中教育研究所編 中村淳子共著 田研出版 1994
  • 『事例発達臨床心理学事典』新井邦二郎共編 福村出版 1994
  • 『よくわかる発達と学習』新井邦二郎、大川一郎、藤生英行、濱口佳和、笠井仁共著 福村出版 1996
  • 『1日1題おべんきょうふゆの本 入学前の国語・算数・生活』監修 世界文化社 c1998
  • 『別冊家庭画報 こども偉人新聞 学校の先生がすすめる偉人85人』監修 世界文化社 2000
  • 『危機を生きる 命の発達心理学』編 ナカニシヤ出版 2001
  • 『別冊家庭画報 こども歴史人物新聞』監修 世界文化社 2001
  • 『事例で学ぶ生涯発達臨床心理学』次良丸睦子, 藤生英行共編著 福村出版 2001
  • 『事例でみる発達と臨床 カウンセリングの現場から』編著 北大路書房 2001
  • 『発達臨床心理学の最前線』監修 教育出版 2001
  • 『テスト・ザ・ネイション 自分のIQを知る勇気のある人へ』監修 テレビ朝日 2003
  • 『発達臨床教育相談マニュアル アセスメントと支援の実際』桜井茂男,大川一郎, 藤生英行,藤岡久美子共編 川島書店 2006
  • 『保育カウンセリングへの招待』冨田久枝共編著 北大路書房 2007

翻訳

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  • ベンジャミン B.ウォールマン『知能心理学ハンドブック 第1-3編』 監訳 田研出版 1992-1995

論文

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  1. ^ 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.337
  2. ^ 杉原一昭氏死去
  3. ^ 『壊された子どもをどう救うか』著者紹介
  4. ^ 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.336