古茂田甲午郎
古茂田 甲午郎(こもだ こうごろう、1894年(明治27年)10月9日 - 1982年(昭和57年)6月27日[1][2][3])は、日本の建築家。
大正8年(1919年)に文部省入省後、営繕技師として勤務していたが、関東大震災後の大正13年(1924年)に大学時代の恩師である佐野利器に請われて東京市に転じた。その後は東京市の学校建築に関する責任者として勤務し、特に復興小学校の実務により「当時の学校建築の権威」と評された[4]。
経歴
編集主要著作
編集- 古茂田甲午郎『建築学会パンフレット 第一輯第六号 東京市の小学校建築』建築学会、1927年
- 古茂田甲午郎「学校建築」『岩波講座教育科学 第八冊』岩波書店、1932年
- 古茂田甲午郎、柘植芳男共著「第44編 学校」『高等建築学第20巻 学校・図書館』常盤書房、1935年
- 古茂田甲午郎「学校建築と其の敷地の問題」『都市問題』第23巻第4号、1936年10月
- 古茂田甲午郎「学校営繕費と建築の規格化」『都市公論』第20巻第9号、1937年9月
- 古茂田甲午郎「私の受けた建築教育」『建築雑誌』第90巻第1101号、1975年12月
脚注
編集参考文献
編集- 矢作英雄「古茂田甲午郎と東京市小学校建築などについて(計画・歴史・意匠系)」『日本建築学会東北支部研究報告集』第39号、1982年2月
- 小林正泰「関東大震災後の学校建築 ―「復興小学校」の全容と東京市建築局による学校設計―」『東京大学大学院教育学研究科紀要』第46号、2006年
- 小林正泰「復興小学校をめぐる教育思想 -古茂田甲午郎の学校建築とその思想的背景」『都市問題』2010年3月号
- 小林正泰『関東大震災と「復興小学校」 学校建築にみる新教育思想』勁草書房、2012年
- 佐々木宏『真相の近代建築 数奇な運命の建築家たち』、鹿島出版会、2012年