入江杏子
日本の女優
入江 杏子(いりえ きょうこ、1927年7月14日 - )は、日本の女優。檀一雄『火宅の人』の恵子のモデル。
福岡県出身。父は大阪毎日新聞の記者・入江邦太郎。本名・久恵。福岡高等女学校卒。1947年、檀一雄が福岡で設立した劇団・珊瑚座で檀と知り合う。舞台芸術学院をへて、1951年劇団民芸附属演技研究所に入り、1956年同劇団入団[1]。1956年8月、青森県蔦温泉に檀とともに行き、帰京後同棲する。1957年2月、檀と浅草千束町のマッサージ屋の二階に転居[2]。1975年、檀と死別。
主な出演
編集舞台
編集- 1956年「最後の人びと」(マクシム・ゴーリキー) - リュボーフィ
- 1956年「アンネの日記」(ハケット夫妻脚色) - 姉マルゴット、のち母エディス
- 1957年「セールスマンの死」(アーサー・ミラー) - 妻リンダ
- 1973年「かさぶた式部考」(秋元松代)
- 1991年-「精霊流し」(岡部耕大) - おばば
- 1993年「君はいま、何処に」(小島政二郎原作、砂田量爾脚本) - お清
- 「草文」(石牟礼道子)一人芝居
映画
編集- 「執炎」(1964年、監督・蔵原惟繕、日活)
- 「坂の上のマリア」(2001年、監督・瀬木直貴) - 老女・マリア 役
- 「千年火」(2004年、監督・瀬木直貴) - 山下キク 役
- 「果てぬ村のミナ」(2012年、監督・瀬木直貴)
テレビドラマ
編集- 雨ニモマケズ(1957年、NHK)
- 手(1958年、日本テレビ)
- ここに人あり 第130回「山の湯」、第153回「太陽のせいじゃない」(1960年、NHK)
- 追跡(1960年、フジテレビ東芝土曜劇場)
- 夫婦百景 第173回「一茶と新妻」(1961年、日本テレビ)
- 船っ子先生(1965年、NHK)
- あたしとあなた その9 小さな家の小さな灯(1967年、TBS)
- 遠き日の唱歌(1969年、TBS)
- ありがとう 第1シリーズ(1970年、TBS) - 植木屋の女房 役
- 風と雲と虹と(1976年、NHK大河ドラマ) - 乳母 役
- 落日燃ゆ(1976年、NET)
- 白い秘密(1976-1977年、TBS)
- 俺たちの朝 第27話(1977年、日本テレビ)
- 雲を翔びこせ(1978年、TBS)
- 殺人迷宮課の名警部(1998年、テレビ朝日) - 佐々木トキ子 役
テレビアニメ
編集- 日本名作童話シリーズ 赤い鳥のこころ 第11話「赤いろうそくと人魚」(1979年、テレビ朝日)
著書
編集- 『檀一雄の光と影 「恵子」からの発信』文藝春秋 1999