水庭進

アナウンサー、教育者、文筆家、俳人

水庭進(みずにわ すすむ、1924年3月21日[1]-2017年6月14日[2])は、戦前・戦後に活躍したアナウンサー教育者文筆家俳人

みずにわ すすむ
水庭 進
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 東京都
生年月日 (1924-03-21) 1924年3月21日
没年月日 (2017-06-14) 2017年6月14日(93歳没)
血液型 AB型
最終学歴 東京外国語学校(現・東京外国語大学)、英米科卒業
勤務局 NHK国際局
部署 欧米部
職歴 NHK国際局NHK渉外部NHK国際局BBC日本語部(ロンドン)NHK国際局
活動期間 1944年1968年
ジャンル 国際放送(英語)
出演番組・活動
出演経歴News[要曖昧さ回避]』『Japan Here and There

東京生まれ。東京外国語学校英語科卒。日本放送協会国際放送英語アナウンサーを務めた。俳人協会会員。

人物 編集

巣鴨学園を経て東京外国語学校(現・東京外国語大学)、英米科3年生在学時の1944年、学生アルバイトとして英語アナウンサーとなり、その後1946年に職員として入局。

戦後の国際放送再開以降も英語アナウンサーとしてニュース朗読番組などで活躍し、1967年の吉田茂国葬の実況生中継も行った。チーフアナウンサー、アジア部長、欧米部長、国際局次長などを務め、1980年に定年退職。その後、早稲田大学教育学部非常勤講師、日本大学歯学部教授、日本大学総合研究所教授を歴任。俳句に関する著作も多い。

エピソード 編集

  • 東京ローズアイバ戸栗」論に疑問を持ち、著書やテレビ番組で、米兵などから東京ローズと呼ばれていたのはジューン須山(芳枝)だったのではないかとしている[3][4][5]。水庭は戦前の海外放送に携わっており、戸栗、須山ともによく知っている。

過去の出演番組 編集

  • その他、吉田茂元首相国葬の実況中継など、特番のアナウンスも担当した。

編著書 編集

  • 『現代米語解説活用辞典』編 ジープ社 1950
  • 『遊びの英語』 研究社、1959
  • 『歯科英語活用辞典』編 日本大学歯学部 1983
  • 『歯科の英語活用辞典』編 南雲堂 1986
  • 『釣りの英語活用辞典』編 南雲堂 1986
  • 『野球の英語活用辞典』編 南雲堂 1988
  • 『現代俳句表記辞典』編 博友社 1990
  • 『現代俳句類語辞典』編 博友社 1991
  • 『現代俳句古語逆引き辞典』編 博友社 1992
  • 『現代俳句読み方辞典』編 博友社 1992
  • 『現代俳句擬音・擬態語辞典』編 博友社 1993
  • 『現代俳句言葉づかい辞典』編 博友社 1995
  • 『現代俳句慣用表現辞典』編 博友社 1996
  • 『続・現代俳句慣用表現辞典』編 博友社 1997
  • 『NHK国際放送元英語アナウンサー水庭進の英語街道をゆく』 (カセットテープ付き)茅ケ崎出版 1998
  • 『俳句に詠む四字熟語』編 竹内書店新社 1999
  • 『作句に役立つ類語いろいろ』編 竹内書店新社 2000
  • 『俳句に活かす漢字表記』編 竹内書店新社 2000
  • 『恥かきっ子 母の想い出と人生の詩』三樹書房 2001
  • 『酒と魚とサロメ』慶友社 2002
  • 『俳句に詠う冠婚葬祭』編 竹内書店新社 2002
  • 『ナルミ』慶友社 2003
  • 『今朝、(衣)に会った』慶友社 2004
  • 『野球の英語辞典 メジャーの実況放送も愉しめる』編 章友社 2004
  • 『釣りは愉し 眠れぬ夜のために』章友社 2005
  • 『現代俳句表現活用辞典』編 東京堂出版 2006
  • 『俳句に詠む喜怒哀楽』編 博友社 2008
  • 『現代の俳人たちに詠まれる美しい季語たち』編 博友社 2010
  • 『詩の小筥 俳句と旅と人生と』東京堂出版 2012
  • 『チューリップ唇(くち)をすぼめて英語の〈u?〉』茅ケ崎出版 2013

脚注 編集

  1. ^ 『文藝年鑑』2014
  2. ^ 『文藝家協会ニュース』2017年10月
  3. ^ 水庭進『チューリップ唇をすぼめて英語の[u](CDつき)』(茅ヶ崎出版、2013年、48頁~69頁)
  4. ^ ザ・スクープスペシャル第32弾「消えた東京ローズを追え!~戦後65年目の真実~」テレビ朝日2010年8月15日放送
  5. ^ 「戦場の花東京ローズ~謎の謀略放送女性アナウンサーの正体~」BS朝日2010年12月4日放送