安永正昭
日本の民法学者
安永 正昭(やすなが まさあき、1946年1月5日 - )は、日本の法学者(民法)。岡山県出身。神戸大学名誉教授[1]。弁護士(大阪弁護士会所属)[2][3][4]。
経歴
編集※出典は『神戸法学雑誌』『同志社法学』および著書『債権法改正と民法学1』[2][3][4]。
岡山市に生まれる。
1964年に岡山県立総社高等学校を卒業後、京都大学法学部に進み、1968年の卒業と同時に同学部助手となる(指導教官は林良平)。同年、司法試験に合格。
1971年、神戸大学法学部助教授に就任し、1981年に教授に昇格する。1998年より2000年まで学部長を務めた[5]。2000年、大学組織の改組により、神戸大学大学院法学研究科教授。
2009年、神戸大学を定年退職して名誉教授となるとともに、近畿大学大学院法務研究科教授に就任した(2011年9月まで)。2011年、同志社大学大学院司法研究科特別客員教授に転じ、2016年まで務める。
2016年に弁護士登録[6]。2024年、瑞宝中綬章受章[7][8]。
教職にある間、法務省法制審議会民法部会・倒産法部会・担保執行法制部会・電子債権法部会等委員・臨時委員、司法試験考査委員、私法学会理事・金融法学会理事・信託法学会理事等を歴任した。
著作
編集※出典は『神戸法学雑誌』『同志社法学』および著書『債権法改正と民法学1』[2][3][4]。
単著
編集- 『講義 物権・担保物権法』有斐閣、2021年〔第4版〕
共著
編集- 『消費者のための民法入門』有斐閣、1977年
- 『不動産登記法入門』有斐閣、1979年
- 『基礎演習・民法(財産法)』有斐閣、1993年)
- 『民法解釈ゼミナール2 物権』有斐閣、1995年)
- 『民法I(総則)Sシリーズ』有斐閣、2018年〔第4版〕
共編著
編集- 『注解判例民法・物権法』青林書院、1999年
- 『不動産取引判例百選』有斐閣、2008年〔第3版〕
- 『判例講義民法I・総則・物権』悠々社、2014年〔第2版〕
- 『法学講義民法I・総則』勁草書房、2018年〔第3版〕
分担執筆
編集- 『新版注釈民法(1) 総則(1)』有斐閣、2002年〔改訂版〕
- 『基本法コンメンタール・新不動産登記法』日本評論社、2010年
- 『新版注釈民法(9) 物権(4)』有斐閣、2015年〔改訂版〕
脚注
編集- ^ “神戸大学法学部名誉教授一覧”. 2020年9月13日閲覧。
- ^ a b c 神戸法学雑誌 第58巻4号. (2009).
- ^ a b c 同志社法学 第388号II〔田井=錦織= 安永=寺山退職記念論集〕. (2017).
- ^ a b c 安永正昭=鎌田薫=能見善久監修 (2018). 『債権法改正と民法学1』. 商事法務
- ^ “神戸大学法学部歴代学部長・研究科長一覧”. 2020年9月13日閲覧。
- ^ “大阪弁護士会会員”. 2020年9月13日閲覧。
- ^ 『官報』号外259号、令和6年11月5日
- ^ “令和6年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 20 (2024年11月3日). 2024年11月9日閲覧。