山路平四郎
日本の国文学者
山路 平四郎 (やまじ へいしろう、1905年(明治38年) – 1992年(平成4年[1])は、日本の国文学者。早稲田大学教授・同名誉教授。
人物
編集山路愛山の三男[2][3]として東京で生まれた。旧制早稲田大学の予科である第一高等学院(現、早稲田大学高等学院)を経て[4]、早稲田大学を卒業。讀賣新聞の記者をしたのち母校早稲田大学の教授となり、定年後に名誉教授となった[5]。
国文学専攻で、多数の著作をなしたが、父である愛山の著書にも身内ならではの裏話を含んだ校注を『基督教評論・日本人民史』[6]など(『山路愛山集』)に残している。
主な著作
編集- 『記紀歌謡の世界 : 山路平四郎古典文学論集』、笠間書院、1994
- 『初期万葉』、山路平四郎・ 窪田章一郎 編、早稲田大学出版部、1979
- 『古事記』、山路平四郎・窪田章一郎 編、早稲田大学出版部、1977
- 『日本霊異記』、山路平四郎・国東文麿 編、早稲田大学出版部、1977
- 『柿本人麻呂』、山路平四郎・窪田章一郎 編、早稲田大学出版部、1976
- 『記紀歌謡』、山路平四郎・ 窪田章一郎 編、早稲田大学出版部、1976
- 「古代の反逆物語(山路平四郎)」、『講座日本の神話6(古代の英雄)』所収、講座日本の神話編集部 編、有精堂、1976
- 『身辺雑記』、山路平四郎責任発行、1976
- 『記紀歌謡評釈』、東京堂、1973
- 山路愛山, 大久保利謙「「父・山路愛山のこと(山路平四郎)」」『山路愛山集』筑摩書房〈明治文学全集 35〉、1965年。ISBN 9784480103352 。
脚注
編集- ^ 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス2023年7月23日閲覧。
- ^ 山路平四郎「山路愛山「懐旧録」解題」『国文学研究』第30巻、早稲田大学国文学会、1964年10月、142-151頁、hdl:2065/42492、ISSN 0389-8636、CRID 1050001202487827072、2023年8月2日閲覧。
- ^ 岡利郎「明治日本の「社会帝国主義」」『年報政治学』第33巻、日本政治学会、1982年、111頁、doi:10.7218/nenpouseijigaku1953.33.0_107、ISSN 05494192、CRID 1390001205380710784、2023年8月2日閲覧。
- ^ 早稲田大学「佐久間和三郎氏寄贈旧制第一高等学院関係資料」pdf p.72023年7月23日閲覧。
- ^ ハイブリッド型統合書店honto 「“山路 平四郎”の紙の本一覧」2023年7月23日閲覧。
- ^ 『基督教評論・日本人民史』岩波文庫(青)120-1、1966