山浦玄嗣

日本の医師、詩人、言語学者

山浦 玄嗣(やまうら はるつぐ、1940年 - )は、岩手県大船渡市出身の医師詩人言語学者。

経歴

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1940年東京市大森区山王生まれ。出生後すぐに医師であった母親の故郷である岩手県釜石市に移り、同県気仙郡越喜来村盛町に育つ[1]1966年東北大学医学部を卒業、1971年には東北大学大学院修了(学位医学博士)。その後、東北大学抗酸菌病研究所放射線医学部門助教授を務め、1986年に岩手県大船渡市で山浦医院を開業、2010年には山浦医院を運営する医療法人隆玄の理事長に就任した。

ケセン語の提唱者として有名で、1975年頃からケセン語の研究に取り組み、1990年に地方文化振興に尽力したことを認められ、岩手県教育表彰を受賞した。

カトリック大船渡教会信徒であり、キリスト教関連の著書も多数。「ケセン語訳聖書」はギリシア語の原典から翻訳し、ローマ教皇庁に献上され、ヨハネ・パウロ2世から祝福を受けた。2014年、小説『ナツェラットの男』で第24回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞(選考委員:伊藤比呂美)。

2019年文化庁長官表彰[2]

主な著書

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  • 『ケセン語入門』(共和印刷企画センター)(1989年)
  • 『ケセンの詩(うだ)』(共和印刷企画センター)(1989年)
  • 『ヒタカミ黄金伝説』(共和印刷企画センター)(1991年)
  • 『みんなのケセン語』(共和印刷企画センター)
  • 『ふるさとのイエス』(イー・ピックス)
  • 『走れ、イエス!』(イー・ピックス)
  • 『父さんの宝物』(イー・ピックス)
  • 『イラムトゥイパ』(イー・ピックス)
  • 『ケセン語大辞典』(無明舎出版)(2000年)
  • 『ケセン語訳新約聖書』(イー・ピックス)(2002~2004年)
  • 『ナツェラットの男』(ぷねうま舎)
  • 『ホルケウ英雄伝 この国のいと小さき者』上下(KADOKAWA、2016/12、ISBN 9784041048283, ISBN 9784041050163)

脚注

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  1. ^ 山浦玄嗣(プロフィール) 大船渡印刷、2013年11月29日、2019年8月20日閲覧。
  2. ^ 令和元年度文化庁長官表彰名簿