あまり良い思いさせないで!
「あまり良い思いさせないで!」(あまりいいおもいさせないで、原題: Don't Threaten Me with a Good Time)は、アメリカ合衆国のポップ・ロック・バンドであるパニック!アット・ザ・ディスコの楽曲。2015年12月31日に5作目のスタジオ・アルバム『ある独身男の死』からのプロモーション・シングルとして発売された[6]。作詞作曲はJ.R.ロテム、ティール・デュヴィル、カール・レーマン、ジャーカー・ハンソン、ブレンドン・ユーリー、ジェイク・シンクレア、アミール・セーラムの共作で、B-52'sのメンバーであるケイト・ピアソン[注 1]、フレッド・シュナイダー[注 2]とキース・ストリックランド[注 3]とシンディ・ウィルソン[注 4]とリッキー・ウィルソンの名もクレジットに含まれている。
「あまり良い思いさせないで!」 | ||||||||||||||||
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パニック!アット・ザ・ディスコのプロモーション・シングル | ||||||||||||||||
収録アルバム | 『ある独身男の死』 | |||||||||||||||
英語名 | Don't Threaten Me with a Good Time | |||||||||||||||
リリース | 2015年12月31日 | |||||||||||||||
録音 | 2015年4月 | |||||||||||||||
ジャンル | ||||||||||||||||
時間 | 3分33秒 | |||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||
作詞者 |
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作曲者 |
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プロデュース |
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チャート順位 | ||||||||||||||||
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背景・曲の構成
編集本作の歌詞は、ユーリーが過去に催したパーティーでの体験が基になっており、2017年に『クー・ディ・メイン』のインタビューでユーリーは「まったくの実話さ!『あまり良い思いさせないで!』は基本的に自伝的な曲で、まさにいくつかのパーティーでの体験に由来している。俺はこの13年にわたってパーティーをやってきたけど、より重要なのは告白することや、たくさんのことを話すのが楽しいということだ」と語っている[8]。『ポップマターズ』のブリス・エゼルは、コーラスの歌詞を引き合いに「快楽主義の危険性を含む曲」と見なしている[3]。
曲のジャンルはエモ・ポップ[1]、サーフロック[2][3]、シンセポップ[4]、ヒップホップ[5]とされている。曲中ではB-52'sの「ロック・ロブスター」のギターリフをサンプリングして使用している[9][10][注 5]。本作の作曲者のクレジットには、ケイト・ピアソン、フレッド・シュナイダー、ケイト・ピアソン、シンディ・ウィルソン、リッキー・ウィルソンの名も含まれている[12]。
ミュージック・ビデオ
編集「あまり良い思いさせないで!」のミュージック・ビデオは、2016年5月10日に公開された[13]。監督はティム・ヘンドリックスが務めた[14]。
ビデオは一人称視点の映像になっており、バーでユーリーが女性に声をかけるところから始まる[13]。ユーリーが女性をダンスフロアに連れて行くと、女性の体から大きな触手が伸びていることに気がつく[13]。あわてて触手を隠すも、ユーリーは警戒してしまう[13]。その後女性はユーリーに大量のアルコールを摂取させ、自宅に連れ帰りユーリーの前で本来のモンスターとしての姿を見せる[13][15]。ユーリーは抵抗するも触手で拘束された末に殺され、モンスターに捕食されてしまう[15]。翌朝ユーリーの頭蓋骨を吐き出すと[15]、モンスターはユーリーの姿に変化する。ユーリーの姿になったモンスターは、バーを訪れて出会った女性に話しかける。ビデオはモンスターの体から伸びた触手を見た女性が悲鳴を上げるところで終わる。
5月24日にミュージック・ビデオの舞台裏映像が公開された[16]。
評価
編集『USAトゥデイ』のエリザ・ガードナーは、「LA バンザイ」とともにアルバム『ある独身男の死』における注目の曲として挙げ、「B-52'sの『ロック・ロブスター』からとんでもなくキャッチーなギターソロを借用し、強く打ちつけるドラム(とホーン)を加えたアップビートの楽曲」と評した[10]。『ガーディアン』紙のマーク・ボーモントは、「"champagne, cocaine, gasoline"のチャント」と「B-52'sの『ロック・ロブスター』からのサンプリング」を引き合いに「素晴らしいボーイ・バンドの造反」と見なした[17]。
クレジット
編集※出典[12]
- ブレンドン・ユーリー – ボーカル、ギター、ベース、ドラム、作詞作曲
- ジェイク・シンクレア – 作詞作曲、プロデュース
- J.R.ロテム – 作詞作曲、プロデュース
- ティール・デュヴィル – 作詞作曲
- カール・レーマン – 作詞作曲
- ジャーカー・ハンソン – 作詞作曲
- アミール・セーラム – 作詞作曲
- キャサリン・ピアソン – 作詞作曲(「ロック・ロブスター」)
- フレドリック・シュナイダー – 作詞作曲(「ロック・ロブスター」)
- ジュリアン・ストリックランド – 作詞作曲(「ロック・ロブスター」)
- シンシア・ウィルソン – 作詞作曲(「ロック・ロブスター」)
- リッキー・ウィルソン – 作詞作曲(「ロック・ロブスター」)
- ロブ・メイセス – ホーンアレンジ、指揮者
- アンディ・スニッツァー – テナー・サクソフォーン
- デイヴ・マン – テナー・サクソフォーン
- アーロン・ヘイク – アルト・サクソフォーン
- デイヴ・リーケンバーグ – バリトン・サクソフォーン
- マイク・デイヴィス – テナー・サクソフォーン
- ランディ・アンドス – バス・トロンボーン
- ジェフ・キーヴィット – トランペット
- トニー・カドレック – フリューゲルホルン
- スージー・シン – エンジニア
- クラウディウス・ミッテンドーファー – ミキシング
- ピート・ライマン – マスタリング
チャート成績
編集週間チャート
編集チャート (2016年) | 最高位 |
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UK ロック・アンド・メタル (OCC)[18] | 1 |
US Alternative Digital Song Sales (Billboard)[19] | 5 |
US オルタナティヴ・ソングス (Billboard)[20] | 24 |
US Bubbling Under Hot 100 (Billboard)[21] | 6 |
US Digital Song Sales (Billboard)[22] | 46 |
US Hot Rock & Alternative Songs (Billboard)[23] | 10 |
US Rock & Alternative Airplay (Billboard)[24] | 40 |
US Rock Digital Song Sales (Billboard)[25] | 5 |
US Rock Streaming Songs (Billboard)[26] | 20 |
認定
編集国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
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カナダ (Music Canada)[28] | Gold | 40,000 |
イギリス (BPI)[29] | Gold | 400,000 |
アメリカ合衆国 (RIAA)[30] | 2× Platinum | 2,000,000 |
認定のみに基づく売上数と再生回数 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b Ruffles, Michael (8 October 2018). "Panic! At the Disco review: Living up to High Hopes". The Sydney Morning Herald. Fairfax Media. 2024年1月5日閲覧。
- ^ a b "Death Of A Bachelor channels Brendon Urie's inner Sinatra and vocal versatility". Alternative Press. 15 January 2016. 2024年1月5日閲覧。
- ^ a b c Ezell, Brice (27 January 2016). "Panic! At the Disco: Death of a Bachelor". PopMatters. PopMatters Media. 2024年1月5日閲覧。
- ^ a b Story, Hannah (11 January 2016). "Album Review: Panic! At The Disco - Death Of A Bachelor". theMusic.com.au. The Music Press Pty Ltd. 2024年1月5日閲覧。
- ^ a b Gamboa, Glenn (14 January 2016). "'Death of a Bachelor' review: Panic! at the Disco's marriage of styles". Newsday. 2016年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月5日閲覧。
- ^ Sharp, Tyler (31 December 2015). "Panic! At The Disco drop new single, "Don't Threaten Me With A Good Time"". Alternative Press. 2016年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月5日閲覧。
- ^ De Lucca, Matheus (23 July 2017). "Trilha sonora de NBA 2K18 conta com Kendrick Lamar, Def Leppard e mais". IGN Brasil. 2024年1月16日閲覧。
- ^ Graves, Shahlin (12 April 2017). "Interview: Brendon Urie on yours and his favourite Panic! At The Disco lyrics". Coup de Main (Interview). 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Music Reviews: The Latest From Panic! At The Disco, Anderson .Paak and Wray". ABC News. ABC News Network. 20 January 2016. 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b Gardner, Elysa (15 January 2016). "Panic! At The Disco!'s Urie does it his way on 'Death Of A Bachelor'". USA Today. Gannett Satellite Information Network. 2024年1月16日閲覧。
- ^ Payne, Chris (8 February 2016). "Panic at the Disco's Brendon Urie on 'Death of a Bachelor'". Billboard (Interview). 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b Death of a Bachelor (CD Booklet). Panic! at the Disco. Fueled by Ramen/DCD2. 2016. 7567-86667-3。
- ^ a b c d e Geffen, Sasha (10 May 2016). "Watch Brendon Urie Get Devoured By A Tentacled Succubus In Panic! At The Disco's New Video". MTV News. MTV. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Music Video". www.timhendri.xyz. 2024年1月16日閲覧。
- ^ a b c Blistein, Jon; De Luca, Shizuka (17 May 2016). "パニック!アット・ザ・ディスコ、奇抜な新作ビデオを公開". Rolling Stone Japan. CCCミュージック・ラボ. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "サマソニ出演のパニック!アット・ザ・ディスコ、新作より"Don't Threaten Me With A Good Time"のMVの舞台裏映像公開". rockin'on.com. ロッキング・オン. 2016年5月24日. 2024年1月16日閲覧。
- ^ Beaumont, Mark (13 January 2016). "Panic! at the Disco review – emo pop for a teen rebellion". The Guardian. Guardian News & Media. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Official Rock & Metal Singles Chart Top 40". Official Charts Company. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Rock Digital Song Sales)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Alternative Airplay)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Bubbling Under Hot 100)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Digital Song Sales)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Hot Rock & Alternative Songs)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Rock & Alternative Airplay)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Rock Digital Song Sales)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Panic! At The Disco Chart History (Rock Streaming Songs)". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Year-End Charts – Hot Rock & Alternative Songs". Billboard. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "Canadian single certifications – Panic! At the Disco – Don't Threaten Me with a Good Time". Music Canada. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "British single certifications – Panic! At the Disco – Don't Threaten Me with a Good Time". British Phonographic Industry. 2024年1月16日閲覧。
- ^ "American single certifications – Panic! At The Disco – Don't Threaten Me with a Good Time". Recording Industry Association of America. 2024年3月2日閲覧。