くまざわあかね
日本の上方落語作家、エッセイスト、歌舞伎作者
くまざわあかね(1971年〈昭和46年〉10月1日[1] - )は日本の上方落語作家、エッセイスト、歌舞伎作者。夫は、師匠である小佐田定雄。本名、中平あかね[1]。
略歴
編集大阪府生まれ[1]。1990年(平成2年)大阪府立大手前高等学校卒業[2]。関西学院大学社会学部卒業。在学中から古典芸能研究部に在籍し、落語について研究。卒業後、上方落語作家の小佐田定雄に師事。小佐田とはのちに結婚する。2000年に国立演芸場主催「大衆芸能脚本コンクール」に「お父さんの一番モテた日」[3]を応募、優秀賞を獲得し本格的な落語作家としてデビュー。2016年現在、日本に二人しかいない落語作家[2]の一人。そのほか、新聞や雑誌の随筆を多数発表している。2002年度咲くやこの花賞文芸その他部門受賞。
人物
編集昭和10年代の日本の生活文化について、大阪市天王寺区空堀町の文化住宅で体験・研究したことがあった。この経験から和服姿で仕事する機会も多く、『きもの噺』という著書にまとめている。
現在、NHK大阪放送局製作の『関西発ラジオ深夜便』で毎月第3金曜日深夜(土曜日)1時から放送されている「上方落語を楽しむ」のコーナーパーソナリティーを担当している。
2016年8月、東京・歌舞伎座で上演された新作歌舞伎『廓噺山名屋浦里』の原作を手掛けている。この物語の原案は笑福亭鶴瓶の新作落語『山名屋浦里』で、その噺のもとは、ブラタモリでタモリが吉原を訪れた際に聞いた話を「落語にできないか」と鶴瓶にもちかけたものである。脚本は小佐田定雄[4]。
著書
編集執筆
編集出演
編集- 関西発ラジオ深夜便(NHKラジオ第1放送)
- NHK上方落語の会(ごあんない)(NHK総合テレビジョン・関西地区のみテレビ放送)
- ラジオわろうてい(朝日放送(ABC)ラジオ、2016年5月15日・22日)
- 日曜落語 〜なみはや亭〜(ABCラジオ、2017年5月21日)
脚注
編集- ^ a b c 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.541
- ^ a b “金蘭会セミナー 第176回平成26年3月28日(金)”. 大阪府立大手前高等学校同窓会「金蘭会」 (2014年3月28日). 2020年10月27日閲覧。
- ^ 桂雀三郎が演じることを想定したという(『日曜落語 〜なみはや亭〜』出演時に本人談)。
- ^ “鶴瓶、新作落語が歌舞伎化「めちゃくちゃうれしい」 発案者のタモリに感謝”. oricon news (2016年7月8日). 2019年9月25日閲覧。
出典参考
編集外部リンク
編集- くまさわあかね (@akane_kuma) - X(旧Twitter)
- 読売新聞「きもの噺」(のちにポプラ社より書籍化)