ふじたあさや

日本の劇作家

ふじた あさや(藤田 朝也、1934年3月6日[1] - )は、日本劇作家

来歴

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東京生まれ。実父は横浜事件で検挙された中央公論元編集長の藤田親昌

麻布高等学校卒、早稲田大学演劇科中退。在学中に福田善之と合作した「富士山麓」でデビュー。ラジオ・テレビドラマ作家として活動。1965年から劇団三十人会で劇作演出を行う。1973年からフリーで、前進座文化座青年劇場などに戯曲を提供、一方では、児童青少年演劇・音楽劇などの脚本・演出も手がける。児童青少年演劇(劇団えるむ)、音楽劇(歌座)、現代演劇(俳優館)の専任演出家。1992年、「しのだづま考」で文化庁芸術祭賞受賞。日本演出者協会元理事長、日本劇団協議会常務理事、日本芸能実演家団体協議会理事、日本劇作家協会理事、アシテジ(国際児童青少年舞台芸術協会)日本センター会長、NPO法人KAWASAKIアーツ理事。

主な作品

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著書

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  • 日本の教育1960 ふじたあさや作品集 藤田朝也 テアトロ、1970. ドラマ・シリーズ
  • 日本の名鐘 ぎょうせい、1975.
  • 太郎冠者ものがたり 日本放送出版協会、1977.6. NHKブックス ジュニア
  • 流れる水も人も ぎょうせい、1977.4. 日本の自然と美 水・風
  • えほんかさこじぞう 西山三郎 絵. ささら書房、1986.7.
  • 歌舞伎 西山三郎絵 森田拾史郎 写真. 大月書店、1988.5. シリーズ舞台うらおもて
  • 児童劇 西山三郎 絵 森田拾史郎 写真. 大月書店、1988.6. シリーズ舞台うらおもて
  • 人形浄瑠璃 西山三郎 絵 森田拾史郎 写真. 大月書店、1988.11. シリーズ舞台うらおもて
  • バレエ 西山三郎 絵 森田拾史郎 写真. 大月書店、1988.8. シリーズ舞台うらおもて
  • マジック 西山三郎 絵 森田拾史郎 写真. 大月書店、1989.3. シリーズ舞台うらおもて
  • お米ができるまで ながたはるみ 絵. 家の光協会、1989.6.
  • ベッカンコおに 児童演劇脚本集 晩成書房、1991.2.
  • しのだづま考 中西和久ひとり芝居 解放出版社、1993.10.
  • ふじたあさやの体験的脚本創作法 晩成書房、1995.4.
  • しのだづま考 説経節ひとり芝居 晩成書房、1999.2.
  • をぐり考 説経節〈小栗判官〉の世界 晩成書房、2002.12.
  • 夢・大江磯吉の ふじたあさや戯曲集 ふじたあさやと飯田演劇宿の十四年 晩成書房、2008.2

作・演出

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  • 砂の上のロビンソン上野瞭原作(1988年 劇団コーロ)
  • 『私が私と出会う時ー中国帰国者たちの教室ー』太田知恵子原作(1991年 劇団コーロ)
  • 『だれが石を投げたのか?』ミリアム・プレスラー原作(1996年 劇団コーロ)
  • 『《鬼》考ーおににおうどうなきものをー』(1998年 劇団コーロ)
  • 劇団たんぽぽ『ぱあすけ』(2001年6月)演出
  • 『武悪という名の男~はだかになった殿さん~』かたおかしろう原作(2006年 劇団コーロ)
  • 劇団わが町『わが町しんゆり』(2013年3月)脚本・演出
  • 劇団わが町『わが町しんゆり』(2013年6月)脚本・演出
  • 劇団わが町『夢みる人』(2014年3月)脚本・演出
  • 劇団わが町『わが町しんゆり』(2014年11月)
  • 劇団わが町『わが町しんゆり』(2015年1月)脚本・演出
  • 劇団わが町『ザ・チェーホフ』(2015年3月)脚本・演出
  • 京楽座『山椒大夫考』(2015年5月)脚本・演出
  • 劇団わが町『わが町-溝の口』(2016年3月)演出
  • 京楽座『をぐり考』(2016年5月)脚本・演出
  • 劇団わが町『恐れを知らぬ27人の劇作家?と49人の俳優たち』(2017年3月)脚本・演出
  • 『ねこはしる』(2017年10月)脚本・演出
  • 劇団わが町『クリスマス・キャロル』(2017年12月)脚本・演出
  • ちくさ座『森は生きている』(2017年12月)脚本・演出
  • 劇団わが町試演会 芝居をつくろう~いそっぷ詩より~(2018年6月)監修
  • 劇団わが町『みすゞ凛々』(2019年2月)脚本・演出
  • 劇団なんじゃもんじゃ『ベッカンコおに』(2019年5月)脚本
  • 劇団わが町『芝居をつくろう』(2019年5月)演出
  • 『ミラクル』(2019年10月)脚本
  • 『成澤布美子ひとり芝居 貞奴と呼ばれた女』(2020年1月)演出
  • 劇団わが町『【題未定】みんな違って、みんないい?』(2020年2月)脚本・演出
  • 演劇宿『翔ぶ〜金田千鶴の生きた道〜』(2020年3月)脚本・演出
  • 京楽座『不忠臣蔵より酒寄作右衛門』(2020年12月)
  • 劇団わが町『グスコーブドリの伝説』(2021年2月)脚本・演出
  • 『女殺油地獄』(2021年5月 人形劇団クラルテ)脚本(潤色)・演出
  • 劇団そらのゆめ おはなし劇場『新美南吉のきつねの話』(2021年6月)脚本・演出
  • 『のっぽの古時計』(2021年10月 川崎市アートセンター)脚本

受賞

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  • 砂の上のロビンソン上野瞭原作(1988年 劇団コーロ)平成元年度文化庁優秀舞台芸術奨励作品。平成元年度中央児童福祉審議会推薦作品[2]
  • 『私が私と出会う時ー中国帰国者たちの教室ー』太田知恵子原作(1991年 劇団コーロ)大阪新劇フェスティバル作品賞受賞[3]
  • 京楽座『しのだづま考』第46回(1991年度)文化庁芸術祭賞受賞(1995年)八戸市民劇場賞特別賞受賞(1999年)松本市民劇場賞最優秀俳優賞受賞(2008年)ロシア エカテリンブルグ国際演劇祭テアトラーリヌィ・セゾン賞受賞
  • 『だれが石を投げたのか?』ミリアム・プレスラー原作(1996年 劇団コーロ)大阪新劇フェスティバル作品賞受賞[3]
  • 『武悪という名の男~はだかになった殿さん~』かたおかしろう原作(2006年 劇団コーロ)大阪新劇フェスティバル作品賞受賞[3]

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.557
  2. ^ 劇団コーロの上演記録”. web.archive.org (2011年8月18日). 2021年11月6日閲覧。
  3. ^ a b c 大阪新劇団フェスティバル各賞受賞者”. osaka-shingeki.com. 2021年9月26日閲覧。

参考文献

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関連項目

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