アイコンタクト(eye contact)とは、お互いに視線を交わすことである[1]。専門的には互いの目と目を見つめ合うこと、あるいはアイコンタクトを取り合うことを相互注視(mutual gaze)という[2]が、一般的には、視線と視線をあわせることであり、以下のような用法。目を合わせること。非言語コミュニケーションの一つとされる。

アイコンタクトする二人の人物(カラヴァッジオ 「フォーチュンテラー」)
人間同士は会話する時、アイコンタクトを行うのが基本的なルール礼儀だと見なされている。上の写真のジョージ・W・ブッシュと10歳のハンク少年の会話においても、しっかりとアイコンタクトを行っている。(2006年10月18日)

コミュニケーションの一形態編集

動物コミュニケーションとして、話などをしている最中に向き合った人間や動物が互いに目と目を見合わせること。非言語コミュニケーションのひとつである。

また、ほ乳類全般においても、非言語コミュニケーションの一環として互いの目を見ることがある。これは異種間においても成立し、例えば愛犬と話をするときは互いに目が合うのは普通のことであるし、野外でクマに出逢ったときはその目を見るのが最も優れた対応であるとされる。なお、両眼視の得意な動物同士の場合、互いに両目を向けあうのが普通であるが、そうでない場合もある。ウマと飼い主が目を合わせる場合には、ウマは片方の目だけを向ける[要出典]

ただし、過度のアイコンタクトは互いの間に緊張を生む場合がある。そのため、相手の目を見続けるのは失礼な行いだとされることも多い。相手に圧迫を加える場合には意図的にこれを行う場合もあり、目線を先に反らす行為は負けを認めたとみなされる[要出典]

アイコンタクトをどれくらい取るかには性差、個人の性格による違いがある[3]自閉症アスペルガー症候群の人々では、通常の人々のようにはアイコンタクトを行えない人の割合が多い[要出典]

人間は「相手の目を直視しながら嘘をつくことはできない」と信じられているかもしれないが、それが可能な人もいれば、不可能な人もいることが明らかになっている[4]

対話の際の話題や、対話者間の物理的距離、視覚的刺激物の有無などの対話が行われる場の状況も、アイコンタクトの頻度に影響を与える[5]

人によっては、心理的に相手と向き合った状態では話しづらいような内容を相手に伝える時に、意識的あるいは無意識的に相手の目を見ることを避けつつ話すことがある。また意図的ではなかったとしても相手が目を逸らす頻度により「自分は元々、相手に圧迫を与える様な目をしているかも知れない」と考える場合は状態の改善の為にリハビリテーションを試みる場合がある。

通常の二者間対話では、アイコンタクトの継続時間は、全対話時間の10パーセントから80パーセントまでの幅があるという[6]

アイコンタクトの頻度には数多くの要因が影響を与えるにもかかわらず、その人の気分、気質、意図などを反映していると受け取られる[6]。被験者にアイコンタクトが少ない話し手と、多い話し手の映像を見せて、話者の人物評価をさせた実験において、アイコンタクトが少ないの話し手の印象は、冷たい、悲観的、用心深い、弁解的、未熟、回避的、従順、無関心、鈍感などと評価された[6]。一方、アイコンタクトが多い話者は、親近感や自信があり、自然体である、円熟、誠実などと評価された[6]

スポーツにおけるアイコンタクト編集

プレー中に目と目で何らかの合図を送って意思の疎通を図ること。主に球技等のスポーツで使われることが多い。例えば、ボールを持っている選手がボールを持っていない選手に目線を送ることでパスを送ると合図したり、逆にボールを持っていない選手がボールを持っている選手に目線を送ることでパスが欲しいと合図したりする。声を出さずに敵に気づかれないようコミュニケーションする最も基本的な手段であるが、お互いの考えていることを想像により補わなければならず相手(のプレー)を良く知っている必要がある。さらに連携プレーの熟練度が高くなったりするとお互いにアイコンタクトしなくても意思の疎通ができることもある。

また、目線を送った選手とは違う選手にパスを送るなどアイコンタクトがフェイントに使われることもある。これは一般には人間が何かするときはその方向へ目線を向けるので、それを逆用するものである。

相撲においては、横綱、大関などの地位が高い取り組み、また場所の中でも優勝争いなど重要な局面を占う取り組みにおいては、時間前、仕切り直後に力士同士がにらみ合いをする事が度々ある。相手の目をじっと睨みつけて、相手を威嚇する意味など、また自ら気持ちを高揚させ、奮起させる意味合いもある。稀に、目線を先に外すまいと、数十秒にもわたって、にらみ合いが続くこともある。

目を見続ける適度なタイミング編集

正常な注視の度合いは、対話者の性別、個性、文化的背景、話題、その場の状況などの要因によって異なる[7]。 状況により異なるが、視線と視線が合ってから目を逸らすまでのタイミングは平均では3秒前後が自然とされている[要出典]

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

出典編集

参考文献編集

  • マジョリー・F・ヴァーガス、石丸正訳 『非言語コミュニケーション』 新潮社〈新潮選書〉、1987年。 

関連項目編集

外部リンク編集