アキラ級(アキラきゅう、Akira class)は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する宇宙艦隊保有の宇宙船のクラス名の一つである。2373年のボーグの第二次侵攻(セクター001の戦い)、2373年から2375年のドミニオン戦争などに参戦する。

アキラ級
Akira class
登場(最初)スタートレック
ファーストコンタクト
登場(最後) スタートレック:ピカード「スターゲイザー」
The Star Gazer
所属 宇宙艦隊
概要
攻撃システム フェイザー
光子魚雷
防御システム シールド
推進システム インパルス・ドライブ
ワープ・ドライブ
全長 464.4m

概要 編集

初登場は劇場版第8作『スタートレック:ファーストコンタクト』で、冒頭のボーグキューブとの艦隊戦にてその姿を見ることができる。この時、おなじくしてセイバー級とスチームランナー級という新型艦が登場するが、アキラ級がもっとも印象深く人気が高い。なおアキラ級を含めこれらの艦は、初登場となるエンタープライズEの画面効果を高めるため「変わった形」をしたモブ宇宙艦となっている。これらのうちアキラ級のみ、以後の『スタートレック:ディープスペースナイン』、『スタートレック:ヴォイジャー』のエピソードにおいて重要な戦闘任務でよく目にするようになり、モブ宇宙艦ではあるものの主人公の艦らと肩を並べる高い性能を有するであろうことが示唆される。

劇中の特徴としては15か所の光子魚雷発射管(水平360度全方向をほぼカバー出来るような配置になっている)と移乗攻撃に使用する2か所のシャトルベイがあげられ、宇宙艦隊の中でひと際戦闘に特化した宇宙艦と言える。そのためレギュラー登場がないにもかかわらず、ゲームにおける登場は非常に多い。

デザイン 編集

デザインを手がけたのはILMアレックス・イェーガー。名称は大友克洋のアニメ映画『AKIRA』に由来。 やや楕円形の円盤部にワープナセルが直結した、ミランダ級やネビュラ級系統のデザインであるが、円盤部からワープナセルパイロンに至る構造が独特で、双胴船のようになっている。第2船体は円盤部下部とほぼ同化しており、艦首側にはエンタープライズEと同型のディフレクター盤が設置されている。ワープナセルは船体に対してかなり大きく、下向きについている。アキラ級の円盤部やワープナセルはアキラ級のみにみられるものであり、それ以前のスタートレックのモブ宇宙艦によく見られる他艦級の円盤部やワープナセルを流用した艦とは一線を画すデザインがなされている。後に制作される『スタートレック:エンタープライズ』に登場するエンタープライズ NX-01は、アキラ級に似た船体構造となっている。

アキラ級宇宙船一覧 編集

U.S.S.アキラ(U.S.S.Akira、NX-62497→NCC-62497)
アキラ級の一番艦。
U.S.S.サンダーチャイルド(U.S.S.Thunderchild、NCC-63549)
船名はH・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』に登場する、架空のイギリスの軍艦H.M.S.サンダーチャイルドに由来。宇宙暦50893.5(2373年)のボーグ侵攻の際、戦闘に参加(『スタートレック ファーストコンタクト』)。『スタートレック:ピカード』シーズン2の1話にも登場。
U.S.S.スペクター(U.S.S.Spector、NCC-65549)
ロミュランに奪われたU.S.S.プロメテウスの奪還に参加(『スタートレック:ヴォイジャー』第82話「プロメテウスの灯を求めて」("Message in a Bottle"))。ただし船名・登録番号は『スタートレック ファクトファイル』による。
U.S.S.ラビン(U.S.S.Rabin、NCC-63574→NCC-63293)
船名はイスラエルの政治家イツハク・ラビンに由来。宇宙暦50893.5(2373年)のボーグ侵攻の際、戦闘に参加(『スタートレック ファーストコンタクト』)。
スタートレック:ピカード』シーズン2の1話にも登場(レジストレーションナンバーはNCC-63293)。
U.S.S.アバロン(U.S.S.Avalon、NCC-63887)
スタートレック:ピカード』シーズン2の1話で登場。ボーグが発生させた空間異常に、ラ・シレーナと共に最初に遭遇した艦。
船名不明(NCC-63646)
『スタートレック ファクトファイル』によると、この船籍番号の船が存在している。ただし船名は不明。

関連項目 編集

外部リンク 編集