アトミック・キトゥン (Atomic Kitten) は、イギリスリバプールで結成されたアイドルグループ。主にイギリスで大ヒットした。

アトミック・キトゥン
基本情報
出身地 イギリスの旗 イギリス リヴァプール
ジャンル ポップ・ミュージック
活動期間 1999年 - 2008年7月 2012年-
レーベル Innocent Records
ヴァージン・レコード / EMI
公式サイト http://www.atomickitten.co.uk/
メンバー リズ・マクラーノン (1997-2008, 2012-)
ナターシャ・ハミルトン (1999-2008, 2012-)
ケリー・カトーナ (2001-2008, 2012-)
旧メンバー ハイディ・レンジ (1997-1999)
ジェニー・フロスト (1997-2001)

メンバー 編集

バイオグラフィー 編集

グループの結成は1997年。オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークのアンディ・マクラスキーが作った。当時のメンバーはリズ、ケリー、そしてハイディ・レンジ。ハイディはデモソングだけ歌い、すぐに脱退。現在はシュガーベイブスのメンバーとして活躍している。結成当初のグループ名はハニーヘッド (Honeyhead)。その後にオートマティック・キトゥンズ (Automatic Kittens)、そしてアトミック・キトゥン (Atomic Kitten) となった。世界でのCD売上は1000万枚以上。[1]

デビュー 編集

デビュー・シングル、"Right Now" は1999年12月にリリースされ、UKチャート10位を記録。その次のシングルである "Cradle" がヒットし、彼女たちはアジアでツアーを開始する。ファーストアルバム、"Right Now" は最初にリリースされたのは本国日本である (2000年3月16日にリリースされた)。そしてその後にUKデビュー (2000年5月21日)。日本でリリースされたものとは曲順が少し異なる。

デビュー当時は世界的で成功することをそれほど目標とはしていなかった。むしろレコード会社はアトミック・キトゥンと解約する予定ですらあった。しかしながら彼女達はそのレコード会社、イノセント・レコーズを説得し、もう1枚シングルをリリースすることになった。このシングルが彼女達のキャリアを変えることとなる。2001年にリリースされた "Whole Again" が初めてUKチャートで1位を獲得したのであった。この曲とビデオは妊娠してメンバーを脱退することになったケリーに捧げたものである。そしてそのケリーの代わりにジェニーが加わった。ジェニーが加わったことと、この成功をもとに、アルバムが再度つくられ、再びリリースされた。そしてアルバムもUKチャート1位を獲得する。

次のシングルはバングルスのヒット曲、"Eternal Flame" (1989年) をカバーしたもので、同曲もUKチャート1位を獲得した。

2枚目のアルバム 編集

2002年にリリースされたアルバム、"Feels So Good" では彼女達はカイリー・ミノーグとスザンナ・ホフス (バングルズのメンバー) に作詞を担当してもらい、このアルバムもUKチャート1位を獲得した。同アルバムからの1枚目のシングル、"It's OK!" はUKチャート3位を記録した。"Tide is High"(邦題:「夢見る No.1」)はUKチャート1位を記録、また、米国の人気アイドル、Hilary Duff 主演の 映画版 Lizzie McGuire の主題歌にも選ばれ、人気を博した。[1]

2002年4月にはメンバーのナターシャが妊娠したことを発表。しかし、脱退することもなく、むしろ2002年のツアーを続けたいほどであった。彼女の最後の仕事はいろんなグループが集まって行われるライブ、パーティー・イン・ザ・パークの出演であった。

2003年・ワールドツアー 編集

2003年1月から2月にかけて南東アジアを回った。主に、シンガポールタイ韓国でツアーをした。またナターシャは産まれた子供をツアーに同行させた。

アメリカでアルバムをリリースしたが、最高位が102位とふるわず、それ以来アトミック・キトゥンはUK、ヨーロッパアジアを中心そして活動をするようになる。

2003年のほとんどは3枚目のアルバム、“Ladies Night” の製作に時間を費やす。それまで作詞はほとんど人任せにしていたが、このアルバムでは積極的に作詞に取り掛かった(15曲中8曲が彼女たちの作詞)。

このアルバムに収録されている “Ladies Night” はもともと1979年にリリースされたクール・アンド・ザ・ギャングの曲であった。彼らは新しいアルバムでこの曲を新しいバージョンで収録したく、また、この曲を歌える女性を探していた。そこで彼らはアトミック・キトゥンにコラボレーションをしようとたずねた。彼女達はこのアイディアを気に入り、コラボレーションをする代わりに自身等の次のアルバムに収録することを約束させた。しかしアルバムもシングルも結局過去に記録したほどの成績を得ることは出来なかった。

2003年11月から12月に予定していた “Ladies Night” ツアーを2004年2月から3月に変更され、名前も “Greatest Hits Tour” に変えられた。これでアトミック・キトゥンはスパイス・ガールズ以来のアリーナ・ツアーを成功させた女性グループとなった。

グループとしての活動 編集

2004年1月23日にナターシャがグループを離れて息子との時間が欲しくなったのでグループは "Someone Like Me / Right Now 2004" をファンにさようならの意味を込めてリリース。しかしその年のヴァレンタインデーに3人でチャリティ活動をして "Cradle 2005" をリリースした。

2006年12月4日にはリバプール帝国劇場で "Whole Again" を一夜限りでパフォーマンスをした。 また同年の12月31日に香港ノキア・ニューイヤーズ・イヴでパフォーマンスをした。

再活動 編集

活動をしばらく休止していたアトミック・キトゥンは2008年1月27日にシラ・ブラックのカバー "Anyone Who Had a Heart" (バート・バカラック作曲)をリリースし、7デジタルダウンロードランキングで1位、iTunesダウンロードチャートで72位を記録した。この時点で再活動が一時的なものか、また新たな出発として活動していくのか定かではなかった。2008年7月に地元でライブをし、その後のインタビューでこれからは新曲を作る予定もなければレコード契約を結ぶこともないことを公にし、事実上の解散を発表した。

2012年10月、イギリスのリアリティ番組、"The Big Reunion"の企画にて再結成することが決まった。メンバーはマクラーノン、ハミルトン、カトーナである。番組の内容は2週間のリハーサルを終えた後、アリーナツアーを始めるというもので、同じようにビー・ウィッチド5iveリバティ・エックスなどがカムバックを果たしている。

ソロ活動 編集

  • ナターシャ・ハミルトンはシングル、"The Way You Move" をリリース。
  • リズ・マクラーノンは "Woman in Love / I Get the Sweetest Feeling" をリリース。UKチャート5位を記録。
  • ジェニー・フロストは "Crash Landing" をリリースしたがUKチャート47位にとどまる。また "Bad Girl" をリリース。

ディスコグラフィー 編集

アルバム 編集

タイトル アルバム詳細 チャート最高位 認定
UK
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AUS
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AUT
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BEL
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DEN
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GER
[7]
IRE
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NLD
[9]
NZ
[10]
SWI
[11]
2000 Right Now
  • 発売日: 2000年10月23日
  • レーベル: Innocent
  • フォーマット: CD, cassette
  • 全英売上: 60万枚[12]
1 86 8 8 4 6 9 44 12 4
2002 Feels So Good
  • 発売日: 2002年9月9日
  • レーベル: Innocent
  • フォーマット: CD, cassette, digital download
  • 全英売上: 60万枚[12]
1 21 3 12 12 6 5 6 3 7
  • UK: 2× プラチナ[12]
  • AUS: プラチナ[17]
  • AUT: ゴールド[18]
  • DEN: ゴールド[19]
  • NLD: ゴールド[20]
  • SWI: ゴールド[16]
  • NZ: プラチナ[21]
2003 Ladies Night
  • 発売日: 2003年11月10日
  • レーベル: Innocent
  • フォーマット: CD, digital download
  • 全英売上: 30万枚[12]
5 67 10 71 12 28 24 3 11
  • UK: プラチナ[12]
  • AUT: ゴールド[18]
  • NZ: ゴールド[22]
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

脚注 編集

  1. ^ Liz McClarnon - Official Website > About Liz...”. 2010年8月17日閲覧。 "Sold 10 million records globally" 620万枚のシングルと400万枚のアルバム売上げからなる
  2. ^ List of albums and singles by Blue on UK Charts:
  3. ^ List of Atomic Kitten's albums and songs on Australia:
  4. ^ Austrian Charts > Atomic Kitten” (German). austriancharts.at Hung Medien. 2010年7月27日閲覧。
  5. ^ Belgium Charts > Atomic Kitten”. Ultratop - Hung Medien. 2012年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月25日閲覧。
  6. ^ Danish Charts > Atomic Kitten”. danishcharts.com Hung Medien. 2011年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月27日閲覧。
  7. ^ Chartverfolgung / Atomic Kitten / Longplay” (German). musicline.de PhonoNet. 2010年7月27日閲覧。
  8. ^ Irish Charts > Atomic Kitten”. irish-charts.com Hung Medien. 2010年7月27日閲覧。
  9. ^ Dutch Album Charts > Atomic Kitten” (Dutch). dutchcharts.nl Hung Medien. 2010年7月27日閲覧。
  10. ^ New Zealand Charts > Atomic Kitten”. charts.org.nz Hung Medien. 2008年7月24日閲覧。
  11. ^ Swiss Charts > Atomic Kitten” (German). 2009年12月14日閲覧。
  12. ^ a b c d e f BPI Certified Awards”. British Phonographic Industry. 2010年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月4日閲覧。
  13. ^ Hitlisten Album Top 40 > Week 43: 2001” (Danish). hitlisterne.dk International Federation of the Phonographic Industry. 2010年7月27日閲覧。
  14. ^ "Gold-/Platin-Datenbank (Atomic Kitten)" (German). Bundesverband Musikindustrie. 2010年7月27日閲覧
  15. ^ New Zealand Top 50 Albums > 21 October 2001”. Recorded Music NZ. 2010年7月27日閲覧。
  16. ^ a b Schweizer Hitparade Edelmetall > Atomic Kitten” (German). hitparade.ch Hung Medien. 2011年7月20日閲覧。
  17. ^ ARIA Charts > Accreditations > 2003 Albums”. Australian Recording Industry Association. 2012年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月27日閲覧。
  18. ^ a b IFPI Austria > Gold & Platin”. International Federation of the Phonographic Industry. 2010年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月27日閲覧。
  19. ^ Hitlisten Album Top 40 > Week 43: 2001” (Danish). hitlisterne.dk International Federation of the Phonographic Industry. 2010年7月27日閲覧。
  20. ^ NVPI Goud & Platina” (Dutch). NVPI. 2010年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月27日閲覧。
  21. ^ New Zealand Top 50 Albums > 13 April 2003”. Recorded Music NZ. 2010年7月27日閲覧。
  22. ^ New Zealand Top 50 Albums > 8 February 2004”. Recorded Music NZ. 2011年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月27日閲覧。

外部リンク 編集