クール・アンド・ザ・ギャング
クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & the Gang)は、アメリカのソウル、R&B、ファンク・バンドである。
クール・アンド・ザ・ギャング Kool & the Gang | |
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![]() 2011年 | |
基本情報 | |
出身地 |
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ジャンル |
ソウル R&B ファンク |
活動期間 | 1964年 - 現在 |
レーベル |
De-lite マーキュリー |
メンバー |
ロバート・"クール"・ベル ロナルド・ベル アミール・ベイヤン カーティス・ウィリアムズ デニス・トーマス ジョージ・ブラウン ラヴェル・エヴァンズ ルイ・テイラー ショーン・マッキラー ティモシー・ホートン マイケル・レイ |
旧メンバー |
ラリー・ギテンズ ドナルド・ボイス アール・トゥーン ケヴィン・ベル ケヴィン・ラシター オディーン・メイズ オーサ・ナッシュ リッキー・ウェスト ロバート・ミケンズ ロドニー・エリス ロイヤル・ベイヤン セニー・"スキップ"・マーティン ウディー・スパロウ クレイデス・チャールズ・スミス クリフォード・アダムズ ジェイムズ・"J.T."・テイラー |
歴史編集
1964年、ニュージャージー州にて、ベースのロバート・"クール"・ベル、キーボードのロナルド・ベルの兄弟を中心に結成された。1969年デビュー。結成当初はリード・ヴォーカルはおらず、ジャズ・ファンクを中心とした曲を演奏していた。デビュー後しばらくはヒットに恵まれなかったが、1973年「ファンキー・スタッフ:Funky Stuff」[1]、Billboard誌が29位、以下Billboard誌のチャート最高位)が初のTop50入りを果たしブレイク。1974年、「ジャングル・ブギー:Jungle Boogie」[2]を発表、22週に渡りチャート圏内に入り最高4位まで上がる」[3]初のTOP10ヒットとなった。続く「Hollywood Swinging」(ハリウッド・スウィンギング、Hot100 6位)も大ヒット。彼らはこれらのヒットを契機に、一躍人気ファンクバンドとなった。1977年には大ヒット映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサウンドトラックに曲「オープン・セサミ」を提供した。1979年にジェームス・"JT"・テイラーが加入し、クロスオーバーのデオダート[4]制作の1980年「レイディーズ・ナイト:Ladies Night」(Hot100 最高8位、Black 3週連続1位)、「トゥー・ホット:Too Hot」(Hot100 最高5位、Black3位)など全米ポップ・チャートでもヒットを連発した。
1980年暮れに彼ら最大のヒットとなるシングル「セレブレーション:Celebration」(Hot100 2週連続1位、81年年間総合6位)を発表。81年のソウル・チャートで,6週連続1位を獲得する。この曲は、アメリカのイベントやパーティーなどでよく使用されてきた。その後1981年から1982年にかけ「テイク・マイ・ハート:Take My Heart (You Can Have It If You Want It)」(Hot100 17位、Black 1位)、「ゲット・ダウン・オン・イット:Get Down On It」(Hot100 10位、Black 4位)、「ステッピン・アウト」、「Big Fun」(Hot100 21位、Black 6位)とヒットを出した。 1983年には、「Joanna」(Hot100 2位、Black 1位、Adult Contemporary 2位)を発表。以降、1984年に「Tonight」(Hot100 13位、Black 7位)。1985年に「フレッシュ:Fresh」(Hot100 9位、Black 1位、Dance 1位、Adult Contemporary 5位)、「Misled」(Hot100 10位、Black 3位、Dance 9位)、「Cherish」(Hot100 2位、Black 1位、Adult Contemporary 1位)とヒットが続いた。
1986,87年には「Victory」(Hot100 10位、Black 2位)、「Stone Love」(Hot100 10位、Black 4位)がトップ10入りしたが、1988年にJTテイラーが脱退。その後、元ダズ・バンドのスキップ・マーティンがリードとして加入した。しかしグループは、80年代末以降ヒット曲に恵まれなくなってしまう。ソロとなったJTテイラーは、レジーナ・ベルとのデュエットなどを発表するが大きなヒットにはならず、1996年にグループに戻った。グループは、TOP10入り12曲の記録を残した。
音楽性編集
初期はリード・ヴォーカルはおらず、ファンクを中心としたインスト曲が多かった。さらにサウンドを強化し、73~74年ごろにファンク・バンドとして黄金期をむかえる。70年代末にJTテイラーがリード・ヴォーカルとして加入して以降、AOR、ソフトなダンス曲、ポップ寄りな曲が中心になり、歌謡ディスコ的なバンドになった。
彼等の楽曲はファンク、ダンス系とバラード系ほかがある。。
- ファンク:"ファンキー・スタッフ:Funk Stuff"、"ジャングル・ブギー:Jungle Boogie"等のファンク期の楽曲、
- AOR/ディスコ:JTテイラー加入以後、"Too Hot"、"Ladies Night"等、AOR/ディスコ/クロスオーバーの影響を受けた楽曲。
- バラード:"Joanna"、"Cherish"等 - ポップ系、クワイエット・ストーム系の"Johanna"、"Cherish"は、いずれもビルボード2位。
- フュージョン:日本人受けする"サマー・マッドネス"がこれに当たる。
"Jones vs Jones" - この曲は離婚を題材とした曲である。当時アメリカでは「結婚しない女」「クレイマー、クレイマー」といった「女性の自立」「離婚」を題材にした映画が流行っており、"Jones vs Jones"はその流れの中で発表された。
ディスコグラフィ編集
アルバム編集
- KOOL AND THE GANG (1970)
- Live At The Sex Machine (1971, US 200 #122)
- The Best Of Kool & The Gang (1971, US 200 #157)
- Live At PJ's (1971, US 200 #171)
- Music Is The Message (1972)
- Good Times (1972, US 200 #142)
- Wild And Peaceful (1973, US 200 #33)
- Kool Jazz (1974, US 200 #187)
- Light Of Worlds (1974, US 200 #63)
- Kool & The Gang Greatest Hits (1975, US 200 #81)
- SPRINT OF THE BOOGIE (1975, US 200 #48)
- Love And Understanding (1976, US 200 #68)
- Open Sesami (1976, US 200 #110)
- Behind The Eyes (1976)
- The Force (1978, US 200 #142)
- Everybody's Dancin' (1978)
- LADIES' NIGHT (1979, US 200 #13)
- CELEBRATE! (1980, US 200 #10)
- Something Special (1981, US 200 #12)
- As One (1982, US 200 #29)
- IN THE HEART (1983, US 200 #29)
- EMERGENCY (1984, US 200 #13)
- FOREVER (1986, US 200 #25)
- Everything's Kool & The Gang: Greatest Hits & More (1988, US 200 #109)
- SWEAT (1989)
- UNITE (1993)
- The Best Of Kool & The Gang 1979-1987 (1994)
- STATE OF AFFAIRS (1996)
- Gangland (2001)
- The Hits Reloaded (2004)
- Still Kool (2007)
シングル編集
1969
- Kool & The Gang (US HOT100 #59/R&B #19)
- The Gangs Back Again (US HOT100 #85/R&B #--)
1970
- Let The Music Take You Mind (US HOT100 #78/R&B #19)
- Funky Man (US HOT100 #87/R&B #16)
1971
- I Want To Take You Higher (US HOT100 #105/R&B #35)
- Who's Gonna Take The Weight Pt. 1 (US HOT100 #113/R&B #28)
1972
- Love The Life You Live Pt. 1 (US HOT100 #107/R&B #31)
1973
- ファンキー・スタッフ:Funky Stuff (US HOT100 #29/R&B #5)
1974
- ジャングル・ブギー:Jungle Boogie (US HOT100 #4/R&B #2)
- ハリウッド・スウィンギング:Hollywood Swinging (US HOT100 #6/R&B #1)
- Higher Plane (US HOT100 #37/R&B #1)
1975
- Rhyme Tyme People (US HOT100 #63/R&B #3)
- Sprit Of The Boogie / Summer Madness (US HOT100 #35/R&B #1)
- Caribbean Festival (US HOT100 #55/R&B #6)
1976
- Love And Understanding (Come Together) (US HOT100 #77/R&B #8)
- Universal Sound (US HOT100 #101/R&B #71)
1977
- Open Sesami (US HOT100 #55/R&B #--)
- Super Band (US HOT100 #101/R&B #--)
1978
- Slick Superchick (US HOT100 #102/R&B #19)
1979
- Ladies Night (US HOT100 #8/R&B #1)
1980
- Too Hot (US HOT100 #5/R&B #3)
- Hangin' Out (US HOT100 #103/R&B #--)
- Celebration (US HOT100 #1/R&B #1)
1981
- Jones vs.Jones (US HOT100 #39/R&B #33)
- Take It To The Top (US HOT100 #--/R&B #11)
- Take My Heart (You Can Have It If You Want It) (US HOT100 #17/R&B #1)
- Get Down On It (US HOT100 #10/R&B #4)
1982
- Steppin' Out (US HOT100 #89/R&B #12)
- Big Fun (US HOT100 #21/R&B #6)
- Hi De Hi,Hi De Ho (US HOT100 #--/R&B #--)
1983
- Let's Go Dancin'(Ooh La,La,La) (US HOT100 #30/R&B #7)
- Street Kids (US HOT100 #--/R&B #78)
- Straight Ahead (US HOT100 #103/R&B #--)
- Joanna (US HOT100 #2/R&B #1)
1984
- Tonight (US HOT100 #13/R&B #1)
- Misled (US HOT100 #10/R&B #3)
1985
- Fresh (US HOT100 #9/R&B #1)
- Cherish (US HOT100 #2/R&B #1)
- Emergency (US HOT100 #18/R&B #7)
1986
- Victory (US HOT100 #10/R&B #2)
1987
- Stone Love (US HOT100 #10/R&B #4)
- Holiday (US HOT100 #66/R&B #9)
- Special Way (US HOT100 #77/R&B #--)
1988
- Rags To Riches (US HOT100 #--/R&B #38)
1989
- レインドロップス:Raindrops (US HOT100 #--/R&B #27)
- Never Give Up (US HOT100 #--/R&B #75)
関連人物編集
関連項目編集
脚注編集
- ^ http://www.allmusic.com/song/funky-stuff-mt0001981532
- ^ http://www.billboard.com/music/kool-the-gang
- ^ http://www.billboard.com/music/kool-the-gang
- ^ ブラジル出身。「ツァラトゥストラはかく語りき」はクロスオーバーの曲としては珍しくヒット曲となった