アーメンブレイク(Amen Break)とは、The Winstonsの曲「Amen, Brother」内でドラマーGregory C. Colemanによって演奏された、およそ6から7秒(4小節)程度のドラムソロの名称である。この曲は、ジェスター・ヘアーストンが映画『野のユリ』のために書いた曲「Amen」に影響を受けた、アップテンポなインストゥルメンタルであり、1969年のコンパクト盤シングルen:Color Him Father」のB面として発表された。

サンプリングされたアーメンブレイクの波形。

1980年以降、この4小節のドラムソロは、ブレイクビーツヒップホップ・ミュージックハードコアテクノジャングルドラムンベースブレイクコアなどのハードコア音楽に広くサンプリングされ、有名となった[1]。アーメンブレイクは1985年から現在までヒップホップやラガマフィン、ドラムンベースやジャングルなどに頻繁にサンプリングされており、「6秒のブレイクがいくつものサブカルチャーを創った」とも評されている。また、アーメンブレイクにより、Amen, Brotherは歴史上世界で最もサンプリングされた楽曲として知られ、その回数は少なくとも2,239回とされている[2]

ドラム譜 編集

 

脚注 編集

  1. ^ Butler, Mark J. (2006), Unlocking the groove: Rhythm, meter, and musical design in electronic dance music, Indiana University Press, p. 78, ISBN 978-0-253-34662-9, "Even more common, especially in jungle/drum 'n' bass, is a break ... which fans and musicians commonly refer to as the 'Amen' break." 
  2. ^ Goldenberg, David. “It Only Takes Six Seconds To Hear The World’s Most Sampled Song”. 2016年9月23日閲覧。