イボトキ(学名:Bostrychia carunculata)は、ペリカン目トキ科に分類される鳥類の一種である。別名イボノドトキ

イボトキ
イボトキ(エチオピアで撮影)
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペリカン目 Pelecaniformes
: トキ科 Threskiornithidae
亜科 : トキ亜科 Threskiornithinae
: テリハトキ属 Bostrychia
: イボトキ B. carunculata
学名
Bostrychia carunculata
英名
Wattled Ibis

分布 編集

エチオピア高地(エチオピア、エリトリア)に分布する。

形態 編集

体長65-75cm。喉の下に1個赤い肉垂れがあり、これがイボのように見えることから和名がついた。頭部は褐色で、後頭部に冠羽がある。顔には皮膚が裸出した部分はない。肩羽、腰と体の下面は暗褐色に緑色の光沢がある。雨覆は白く、よく目立つ。嘴と脚は暗赤色である。

幼鳥は、成鳥に比べて体色がくすんでおり、喉の下の肉垂れはない。

生態 編集

川に沿った崖や荒地をねぐらとし、沼地や湿地を餌場としている。

昆虫類両生類ミミズなどを捕食する。

繁殖時は小さなコロニーを形成するが、番いで繁殖することもある。巣は崖に生えた潅木に作られ、1腹2-3個の卵を産む。

参考文献 編集

  • 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、87頁