ウドゥン・スプーン英語: wooden spoon、木製スプーン)は最下位のチームもしくは個人に贈られる賞。イギリスのケンブリッジ大学の数学最終試験の合格者の中で最下位の学生に木製スプーンが贈られたことを起源とし[1][2]、英国圏で広まった。現在ではスポーツ分野でも最下位チームに贈られる賞になっている。イギリスの言い伝え「裕福な子供は銀のスプーンを、貧乏な子供は木のスプーンをくわえて生まれてくる」にちなむ[3][4]

スポーツ 編集

ラグビーユニオン 編集

  • 古くは1894年のサウス・ウェールズ・デイリーポストでアイルランドウェールズ戦において「どちらのチームが不名誉なウドゥン・スプーンの獲得者となるかを決める試合である」との記述がある[5]
  • シックス・ネイションズでは、最下位のチームに与えられる[6]。不名誉な称号を与えられるだけであり、実際に木のスプーンやトロフィー類を授与されるわけではない。6か国参加となった2000年から2024年までの25回のうち、イタリアが18回、スコットランド4回、ウェールズ2回、フランス1回、ウドゥン・スプーンとなった。

シックス・ネイションズ#ウドゥン・スプーン」を参照のこと。

脚注 編集

  1. ^ Grose, Francis (1811). Dictionary of the Vulgar Tongue. Entry: "Wranglers". http://www.gutenberg.org/ebooks/5402 2013年5月26日閲覧。 
  2. ^ Feingold, Mordecai, ed (2012). “The Wooden Spoon: Rank (dis)order in Cambridge 1753–1909”. The History of Universities XXVI/1. https://www.academia.edu/7596201 2015年8月6日閲覧。 
  3. ^ 6ネイション最終節、イタリアは木の匙(ウッドゥンスプーン) – ラグビー現象”. rugma.sakura.ne.jp. 2024年3月9日閲覧。
  4. ^ カトラリー「スプーン」の豆知識 【カトラリーショップ 燕振興工業株式会社】”. www.sunao-tsubame.com. 2024年3月9日閲覧。
  5. ^ Godwin, Terry (1984). The International Rugby Championship 1883–1893. Willow Books. ISBN 0-00-218060-X 
  6. ^ What is the Wooden Spoon? We explain its meaning” (2020年1月22日). 2022年3月7日閲覧。