エッジ・オブ・ソーンズ

サヴァタージのアルバム

エッジ・オブ・ソーンズ』(Edge of Thorns)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドサヴァタージ1993年に発表したスタジオ・アルバム。フル・レングスのスタジオ・アルバムとしては7作目に当たる。

エッジ・オブ・ソーンズ
サヴァタージスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ヘヴィメタルパワーメタルプログレッシブ・メタル
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ポール・オニール、ジョン・オリヴァ、クリス・オリヴァ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 52位(日本[1]
  • 79位(ドイツ[2]
  • サヴァタージ アルバム 年表
    ストリーツ・ア・ロック・オペラ
    (1991年)
    エッジ・オブ・ソーンズ
    (1993年)
    ハンドフル・オブ・レイン
    (1994年)
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    背景 編集

    バンドの中心人物であったジョン・オリヴァは、1992年6月13日に行われたフロリダ州タンパでの公演を最後に、ツアーには出ないことを表明した[3]。それに伴い、Wicked Witchというバンドのシンガーであったザッカリー・スティーヴンスが加入する[4]。ジョンはCDブックレットのグループ・ショットには写っていないが、本作ではプロデュース、ソングライティング、キーボードの演奏で参加しており、更に「ヒー・カーヴス・ヒズ・ストーン」と「スクラギーズ・トゥーム」ではドラムスも担当した[5]。スティーヴ・ワコルズは、本作のレコーディングではエレクトロニック・ドラムを使用している[5]

    ジャケットに描かれた女性は、クリス・オリヴァの妻ドーンをモデルにしている[5]

    本作リリース後の1993年10月17日、クリス・オリヴァが交通事故死したため、本作はクリスが参加した最後のスタジオ・アルバムとなった。

    反響・評価 編集

    バンドの母国アメリカでは、総合チャートのBillboard 200にはランク・インしていないが、『ビルボード』のトップ・ヒートシーカーズでは23位に達した[6]。また、本作からのシングル「エッジ・オブ・ソーンズ」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで26位に達した[6]。ドイツのアルバム・チャートでは7週チャート・インし、最高79位に達した[2]

    Geoff Orensはオールミュージックにおいて、ザッカリー・スティーヴンスのボーカルについては「スティーヴンスには、ジョン・オリヴァが『ガター・バレエ』や『ストリーツ・ア・ロック・オペラ』で見せたような幅広い感情はないが、彼の大袈裟になり過ぎない歌唱法はポール・オニールとオリヴァ兄弟が書いた新曲にはよくフィットしている」と評し、タイトル曲については「忘れがたいピアノのフレーズ、獰猛なギター・リフ、そしてスティーヴンスの力強いリード・ボーカルを伴い、バンドの最良の瞬間の一つであり続けている」と評している[4]

    収録曲 編集

    全曲ともジョン・オリヴァ、クリス・オリヴァ、ポール・オニールの共作。5. 7.はインストゥルメンタル

    1. エッジ・オブ・ソーンズ - "Edge of Thorns" - 5:56
    2. ヒー・カーヴス・ヒズ・ストーン - "He Carves His Stone" - 4:11
    3. ライツ・アウト - "Lights Out" - 3:11
    4. スクラギーズ・トゥーム - "Skraggy's Tomb" - 4:23
    5. ラビリンス - "Labyrinths" - 1:30
    6. フォロー・ミー - "Follow Me" - 5:12
    7. エグジット・ミュージック - "Exit Music" - 3:09
    8. ディグリーズ・オブ・サニティ - "Degrees of Sanity" - 4:37
    9. カンバセーション・ピース - "Conversation Piece" - 4:11
    10. オール・ザット・アイ・ブリード - "All That I Bleed" - 4:40
    11. デミアン - "Damien" - 3:55
    12. マイルズ・アウェイ - "Miles Away" - 5:07
    13. スリープ - "Sleep" - 3:54

    日本盤ボーナス・トラック 編集

    1. フォーエヴァー・アフター - "Forever After" - 4:20
    2. ショットガン・イノセンス - "Shotgun Innocence" - 3:30

    参加ミュージシャン 編集

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注 編集

    1. ^ ORICON STYLE
    2. ^ a b Savatage | Longplay-Chartverfolgung - musicline.de
    3. ^ 日本盤CD(AMCY-545)ライナーノーツ(伊藤政則、1993年4月5日)
    4. ^ a b Edge of Thorns - Savatage | AllMusic - Review by Geoff Orens
    5. ^ a b c savatage.com - FAQ2
    6. ^ a b Savatage - Awards”. AllMusic. 2015年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月17日閲覧。