エレクトロニック

エレクトロニックElectronic)は、ニュー・オーダーのボーカルのバーナード・サムナーと、元ザ・スミスのギタリストジョニー・マーからなるグループ。当時彼らが所属していたバンドは、共に作品のリリース間が長くなる傾向があったため、メインのバンドの活動休止期間の「オン/オフ」プロジェクトとして、時折、ゲスト・アーティストを迎えながらエレクトロニックとして活動していた。

エレクトロニック
Electronic band.png
バーナード・サムナー(左)とジョニー・マー(右)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランドマンチェスター
ジャンル
活動期間 1988年[3] -
レーベル
メンバー
ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント

多くのニュー・オーダーのサイドプロジェクトの中で、最も商業的に良好なものは、このエレクトロニックであった。彼らの最初のシングル『Getting Away With It』は、バッキング・ボーカルにペット・ショップ・ボーイズのニール・テナントを迎え、イギリスで最高12位、さらに1990年にアメリカでチャート入りを果たし、続くセルフタイトルのデビューLPは世界中で100万枚を売り上げた。しかしセカンド・アルバムはおよそ10万枚のセールスにとどまるなど、バンドとしては決してニュー・オーダーやザ・スミス、ペット・ショップ・ボーイズに及ぶ程の人気を獲得することができなかった。

来歴編集

バーナード・サムナージョニー・マーは、1984年にサムナーがプロデュースを手がけていたクアンド・クアンゴの楽曲にザ・スミスのギタリストが参加したことをきっかけに出会った。1988年、サムナーはニュー・オーダーの他のメンバーが、バンドの音楽にシンセサイザーを加えたいという自身の希望を受け入れてくれないことに不満を持つ[4]。ソロ・アルバムの制作を決意するも、1人で作業を行うことに楽しさを感じないことに気づき、マーに助けを求めた[5]

1989年12月にシングル『ゲッティング・アウェイ・ウィズ・イット』を発売。ボーカルはサムナーとペット・ショップ・ボーイズのニール・テナントが務めた[1]

1991年6月に1枚目のアルバム『エレクトロニック』を発売[1]。同作は全英アルバムチャートで最高位2位を獲得した[6]

エレクトロニックは、『トップ・オブ・ザ・ポップス』や『TFI Friday』などのテレビ番組に出演し、シングル曲の演奏を行っていた。その一方で、1996年に発売されたアルバム『レイズ・ザ・プレッシャー』のプロモーションを目的としたライブツアーは行わず、3枚目のアルバムのレコーディングを素早く行うことを決めた[7]。2人はダヴズのベーシストであるジミ・グッドウィンとブラック・グレープのドラマーであるジェド・リンチを迎えて、アルバム『トゥイステッド・テンダネス』の制作を行った。同作はグループの人気の回復には繋がらなかった一方で、批評家から高い評価を得た[8][9][10][11]

その後、2人は他のプロジェクトに移行することとなったが、エレクトロニックの正式な解散発表は行っていない。

ディスコグラフィ編集

シングル編集

タイトル 最高位 初収録アルバム
UK
[12]
IE
[13]
NL
[14]
DEU
[15]
AUT
[16]
SWE
[17]
AUS
[18]
NZ
[19]
US
[20]
US DCP
[21]
US DMS
[21]
US Alt
[21]
1989年 ゲッティング・アウェイ・ウィズ・イット英語版
12
40
32
38
7
13
4
『エレクトロニック』
1991年 ゲット・ザ・メッセージ英語版
8
60
37
71
8
15
1
フィール・エブリー・ビート英語版
39
28
27
1992年 ディスアポインテッド英語版
6
17
77
20
23
14
10
6
9
Songs from the Cool World
1996年 フォービトゥイーン・シティ英語版
14
31
『レイズ・ザ・プレッシャー』
フォー・ユー英語版
16
1997年 セカンド・ネイチャー英語版
35
1999年 ビビット英語版
17
『トゥイステッド・テンダネス』
レイト・アット・ナイト英語版
「—」はチャート圏外を表す。

スタジオ・アルバム編集

タイトル 原題 リリース 最高位 認定
UK
[12]
AUS
[18]
RPM
[22]
US
[23]
エレクトロニック Electronic
2
42
66
109
レイズ・ザ・プレッシャー Raise the Pressure
8
94
31
143
トゥイステッド・テンダネス Twisted Tenderness
  • 発売日 : 1999年4月26日
  • レーベル : パーロフォン
9
78
「—」はチャート圏外を表す。

コンピレーション・アルバム編集

タイトル 原題 リリース 最高位
UK
[12]
ベスト・オブ・エレクトロニック Get the Message – The Best of Electronic
  • 発売日 : 2006年9月18日
  • レーベル : EMI
194

脚注編集

[脚注の使い方]

出典編集

  1. ^ a b c d e f Bush, John. Electronic Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年9月11日閲覧。
  2. ^ Buckley, Peter (2003). The Rough Guide to Rock. Rough Guides. pp. 336. ISBN 1843531054. https://archive.org/details/roughguidetorock0003unse/page/336 
  3. ^ Melody Maker (IPC Media). (13 April 1991). 
  4. ^ “Q&A: Bernard Sumner”. Spin (Next Management Partners). (21 September 2009). https://www.spin.com/2009/09/qa-bernard-sumner/. 
  5. ^ Q (Bauer Media Group). (July 1991). 
  6. ^ Official Albums Chart Top 75”. Official Charts Company (1991年6月2日). 2021年9月11日閲覧。
  7. ^ City Life (Trinity Mirror). (31 March 1999). 
  8. ^ Melody Maker, 24 April 1999 (3.5/5)
  9. ^ NME, 17 April 1999 (7/10)
  10. ^ Q, May 1999 (4/5)
  11. ^ Uncut, May 1999 (4/5)
  12. ^ a b c ELECTRONIC | full Official Chart History”. Official Charts Company. 2021年9月11日閲覧。
  13. ^ The Irish Charts”. IRMA. 2010年2月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年9月11日閲覧。
  14. ^ Electronic - Dutch Chart”. dutchcharts.nl. 2014年6月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年9月11日閲覧。
  15. ^ Suche - Offizielle Deutsche Charts”. GfK Entertainment. 2021年9月11日閲覧。
  16. ^ Electronic - Austrian Chart”. austriancharts.at. 2021年9月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年9月11日閲覧。
  17. ^ Electronic - Swedish Chart”. swedishcharts.com. 2021年9月11日閲覧。
  18. ^ a b Australian (ARIA Chart) peaks:
  19. ^ charts.nz - Discography Electronic”. Hung Medien. 2021年9月11日閲覧。
  20. ^ Electronic Chart History (Billboard Hot 100)”. Billboard. 2021年9月11日閲覧。
  21. ^ a b c Electronic - Awards”. AllMusic. Rovi Corp. 2012年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月11日閲覧。
  22. ^ Results: RPM Weekly”. Library and Archives Canada. 2021年9月11日閲覧。
  23. ^ Electronic Chart History (Billboard 200)”. Billboard. 2021年9月11日閲覧。
  24. ^ a b BRIT Certified - bpi”. British Recorded Music Industry. 2021年9月11日閲覧。

外部リンク編集