オキナワキムラグモ属
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オキナワキムラグモ属 Ryuthela は、クモ目ハラフシグモ科に含まれる分類群の一つ。沖縄本島、伊平屋島以南の琉球列島に分布する。
オキナワキムラグモ属 | |||||||||||||||||||||
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![]() オキナワキムラグモ
Heptathela kimurai yanbaruensis | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Ryuthela Haupt, 1983 | |||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||
本文参照 |
特徴編集
形態についてはキムラグモ属とほぼ同じであり、それについてはキムラグモ属及びハラフシグモ科の項を参照されたい。
体長は雌で9-14mm、雄で7-10mm、淡黄色から褐色で雄の方が色濃い。キムラグモ属との区別は以下の点である。
- 雌では生殖器の受精嚢が1対、あるいは左右合一して1個になっている。
- 雄では触肢器の付節が幅に比べて長いこと、側盾板に鋭い棘があることなど。
分類編集
当初はキムラグモと混同されていたが、ドイツのハウプトがこの類の配偶行動について研究した際、沖縄から取り寄せた標本が九州のそれと全く異なることに気付いて、これを別種とし、その後さらに別属としたのがこの属である。彼は標本提供者であった沖縄出身、当時琉球大学助教授であった西平守孝に献名し、当初これを Heptathela nishihirai とした(オキナワキムラグモ)。ハウプトはこの属に対してニシヒラグモ属という和名を提唱している。
7種が知られ、全て日本国内、琉球列島南半に分布する。以下に種名と分布域を記す。
Ryuthela オキナワキムラグモ属
参考文献編集
- 小野展嗣編著、『日本産クモ類』、(2009)、東海大学出版会