オーストリア大公(おーすとりあたいこう、ドイツ語: Erzherzog von Österreich ラテン語: Archidux Austriae 英語: Archduke、Archduchess)は、ハプスブルク家ハプスブルク=ロートリンゲン家を含む)により用いられたオーストリアオーストリア大公国)の領主としての称号。16世紀以降は君主以外の一族の成員も用いた。

オーストリア大公冠

概要

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従前のオーストリア公(Herzog von Österreich)の「」(Herzog)を、その長としての意味をもつ「大公」(Erzherzog)に格上げしたもの。ルドルフ4世の僭称に始まるとされ、カール4世金印勅書選帝侯位を認められなかったルドルフ4世が特別な地位を求めたためといわれる。後にハプスブルク家の神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世の時代に、帝国法によって正式の称号として定められた。

ハプスブルク家では元来、兄弟で所領を分割あるいは共同統治の形で相続していたため、男子の成員はみな大公の称号を用いることになった。後に長子一括相続に改められたが、大公の称号はそのまま平等に用いられた。

後に、ハプスブルク=ロートリンゲン家の分家であるオーストリア=エステ家では、オーストリア=エステ大公Erzherzog von Österreich-Este)の称号も用いられた。

関連項目

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