カイラー・マレー

アメリカンフットボール選手、クォーターバック (1997 - )

カイラー・コール・マレーKyler Cole Murray1997年8月7日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ベッドフォード出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLアリゾナ・カージナルスに所属している。ポジションはクォーターバック(QB)。オクラホマ大学で時代の2018年にハイズマン賞を受賞した。2018年にMLBオークランド・アスレチックスからドラフト1巡目9位で指名を受け、その後、2019年にはカージナルスからドラフト全体1位で指名され、入団した。史上初となるMLBとNFLで1巡指名を受けた選手である。

No image.svg カイラー・マレー American football pictogram.svg
Kyler Murray
refer to caption
2020年
アリゾナ・カージナルス #1
ポジション クォーターバック
生年月日 (1997-08-07) 1997年8月7日(24歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テキサス州ベッドフォード
身長 5' 10" =約177.8cm
体重 207 lb =約93.9kg
経歴
高校 アレン高校
(テキサス州アレン
大学 オクラホマ大学
NFLドラフト 2019年 / 1巡目全体1位
初出場年 2019年
初出場チーム アリゾナ・カージナルス
所属歴
2019- アリゾナ・カージナルス
受賞歴・記録
プロボウル選出(1回)
2020
その他受賞・記録
ハイズマン賞(2018)
AP通信NFL最優秀新人攻撃選手(2019)
NFL 通算成績
(2020年終了時点)
TD/INT 46/24
パス獲得ヤード 7,693
パサーレイティング 90.9
ラン獲得ヤード 1,363
ラッシングTD 15
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR
カイラー・マレー
Kyler Murray
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ベッドフォード
生年月日 (1997-08-07) 1997年8月7日(24歳)
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2018年 ドラフト1巡目(全体9位)でオークランド・アスレチックスから指名
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴編集

幼少期編集

テキサス州ベッドフォードで生まれた。アレン高校時代の2014年、ゲータレード年間最優秀選手賞を受賞した。チームは、3連続で州選手権で優勝し、また43試合連続勝利という記録をつくった。マレーは在学中に先発出場した試合のうち、初戦の敗北を除き、残り全ての試合で勝利を果たした。また、野球もプレーし、高校では遊撃手二塁手を務めていた。2015年のMLBドラフトの指名候補との呼び声もあったが、卒業後は、かつて父も通ったテキサスA&M大学に進学し、引き続きアメリカンフットボールと野球を掛け持ちした。

大学時代編集

2015年にテキサスA&M大学に入学したマレーは、チームがカイル・アレン(その後、カロライナ・パンサーズに入団)を先発QBとして起用する方針から、控えとなっていたが、シーズン途中から先発に昇格し、数試合に出場した。2015年12月24日、オクラホマ大学に転校することを発表した。しかしNCAAのルールにより、2016年シーズンは試合に出場できないこととなった。なお、フットボールの試合に出れない2016年、マレーは引き続きテキサスA&M大学で内野手として野球を続けた。

2017年、野球でもオクラホマ大学に所属し、主に左翼手としてプレーした。フットボールでは後にクリーブランド・ブラウンズから全体1位指名されるベイカー・メイフィールドの控えQBとなり、先発出場は1試合のみだった。

2018年、野球では中堅手としてプレーしていたマレーは、打率.296、10本塁打、47打点、10の成績を上げた。このシーズン後、マレーはアメリカンフットボール選手として歩んでいきたい意向を報告していたが、2018年6月のMLBドラフトオークランド・アスレチックスから1巡目9位で指名され、アスレチックスと466万ドルの契約金を含む契約を締結した。その後のフットボールの2018年シーズンでは、開幕から先発QBを務め、4,361ヤード、43TD、7INTの成績を残し、12月にはハイズマン賞を受賞した[1]。オクラホマ大学の選手がハイズマン賞を受賞するのは前年のメイフィールドに続き、2年連続であった。

当初マレーは、2018年のフットボールシーズン前の期間に野球選手としてのキャリアを始めるため、2019年シーズンのMLB春季トレーニングに参加することを報告していた。しかし、2019年2月、マレーはアスレチックスでプレーをせずにアメリカンフットボールに専念し、2019年のNFLドラフトにエントリーすることを発表した[2][3][4]。契約は破棄したものの、アスレチックスはその後もマレーの権利を保持しているため、野球をプレーすることを選択すればアスレチックスでプレーすることができる。

大学時代の通算成績編集

年度 チーム パス ラン
成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
TD Int レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD
2015 テキサスA&M 72 121 59.5 686 5 7 109.2 53 335 6.3 1
2016 オクラホマ NCAA転校ルールによりプレーせず
2017 18 21 85.7 359 3 0 276.5 14 142 10.1 0
2018 260 377 69.0 4,361 42 7 199.2 140 1,001 7.2 12
350 519 67.4 5,406 50 14 181.3 207 1,478 7.1 13
  • 太字は自身最高記録
  • は各年度のビッグ12最高記録
  • はビッグ12新記録

アリゾナ・カージナルス編集

2019年のNFLドラフトでマレーは全体1位アリゾナ・カージナルスから指名された[5][6]。ドラフト1巡で指名されたQB史上、もっとも身長の低い選手となった。史上初となるMLBとNFLの両方でドラフト1巡目指名をされ、また(前年1位のメイフィールドと今回のマレーは共にオクラホマ大学に在籍していたことから)同じ大学の選手が2年連続で全体1位指名を受けるのも史上初めてであった。

2019年9月8日、デトロイト・ライオンズとのチーム開幕戦(ステートファーム・スタジアム)でNFLデビューを果たした。この試合で、308ヤード、2TD、1INTを投げ、試合は27-27で引き分けとなった。先発QBとしてその後も試合に出場し、10月6日のシンシナティ・ベンガルズ戦(ポール・ブラウン・スタジアム)が初勝利となった。2020年2月1日に開催されたNFLオナーズにて、AP通信NFL最優秀新人攻撃選手を受賞した[7]

2020年11月15日のバッファロー・ビルズ戦(ステートファーム・スタジアム)で、第4クォーター残り11秒から投げた43ヤードのヘイルメリーパスは、WRのディアンドレ・ホプキンスがビルズの3人のディフェンス陣を押し切ってキャッチし、32-30でカージナルスが勝利した[8]。このプレーによりマレーは「ヘイル・マレー」と呼ばれ、この年のブリジストンNFL年間最優秀プレイ賞を獲得した[9]

人物編集

父のケビン・マレーは、テキサスA&M大学でQBを務め、1987年にドラフト外でサンフランシスコ・フォーティナイナーズに入団した元選手。しかし、試合出場は果たせなかった。また叔父のカルビン・マレー英語版は、サンフランシスコ・ジャイアンツなどに在籍した元プロ野球選手(外野手)である。母方の祖母が韓国人である韓国系アメリカ人3世である。

ボルチモア・レイブンズに所属するWRのデビン・デュバネイ英語版はいとこである。

詳細情報編集

年度別成績編集

レギュラーシーズン編集

年度 チーム

試合 パス ラン ファンブル
出場 先発 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD Int サック サック
ヤード
レイテ
ィング
試行
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD ファン
ブル数
ロスト
2019 ARI 1 16 16 349 542 64.4 3,722 6.9 20 12 48 309 87.4 93 544 5.9 4 5 2
2020 16 16 375 558 67.2 3,971 7.1 26 12 27 176 94.3 133 819 6.2 11 9 4
NFL:2年 32 32 724 1,100 65.8 7,693 7.0 46 24 75 485 90.9 226 1,363 6.0 15 14 6
  • 2020年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録
  • は各年度のリーグ最高記録

個人賞編集

個人記録編集

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 史上3人目の”二刀流”誕生へ!MLBドラフト全体9位指名のマレーがアメフト大学年間MVPに”. サンケイスポーツ (2018年12月9日). 2021年5月2日閲覧。
  2. ^ カイラー・マレーがNFLでQBとしてのキャリア追求を宣言”. NFL JAPAN (2019年2月12日). 2019年12月23日閲覧。
  3. ^ 米大学の二刀流選手、NFL選択を表明 MLB球団との契約破棄”. AFPBB (2019年2月12日). 2021年5月2日閲覧。
  4. ^ アスレチックスGM、“二刀流”のNFL入り決断を尊重 「全く後悔していない」”. Full-Count (2019年2月12日). 2021年5月2日閲覧。
  5. ^ 2019年ドラフト全体1位指名はQBカイラー・マレー”. NFL JAPAN (2019年4月26日). 2019年12月23日閲覧。
  6. ^ 米大学の二刀流選手、NFLドラフトでカーディナルスから全体1位指名”. AFPBB (2019年4月26日). 2021年5月2日閲覧。
  7. ^ 2019年NFL最優秀賞、受賞者リスト”. NFL JAPAN (2020年2月3日). 2021年5月2日閲覧。
  8. ^ ヘイルメリーTDはいつもより良いキャッチだっただけとカーディナルスWRホプキンス”. NFL JAPAN (2020年11月16日). 2021年5月2日閲覧。
  9. ^ 2020年NFL最優秀賞、受賞者リスト”. NFL JAPAN (2021年2月7日). 2021年5月2日閲覧。

関連項目編集

外部リンク 編集

先代:
ベイカー・メイフィールド
ハイズマン賞
2018年
次代:
ジョー・バロウ