カルディオバージョン (英語: cardioversion) とは、心拍が異常に速い不整脈(頻脈)を、電気薬剤を用いて洞調律英語版に戻す医療行為である。同期式電気的カルディオバージョンは、心周期英語版内の特定の瞬間に治療量の電流心臓に流し、心臓刺激伝導系の活動を回復させる方法である(除細動は、心周期内の不特定のタイミングで心臓に治療量の電流を流し、心室細動や無脈性心室頻拍に伴う心停止に対して最も有効な蘇生法である)[1]薬理学的カルディオバージョンは、化学的カルディオバージョンとも呼ばれ、電気ショックの代わりに抗不整脈薬を使用する[2]。心臓に対して行う直流通電をカウンターショックと呼び、致死性不整脈に対して行うカウンターショックを除細動(defibrillation)、頻拍性不整脈に対して行うそれがカルディオバージョン(cardioversion)である[3]

カルディオバージョン
カルディオバージョンのイラスト
A: カルディオバージョン前の不整脈
B: カルディオバージョン後の正常心電図
C: 除細動器
ICD-9-CM 99.6
MeSH D004554
直流電気的カルディオバージョンの1日後に残る「やけど」の痕

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ Marino's the ICU book (Fourth ed.). (2014). ISBN 978-1451121186 
  2. ^ “Cardiology patient pages. Cardioversion”. Circulation 106 (22): e176-e178. (November 2002). doi:10.1161/01.CIR.0000040586.24302.B9. PMID 12451016. 
  3. ^ カウンターショック 日本救急医学会・医学用語解説集”. www.jaam.jp. 2022年12月15日閲覧。

外部リンク 編集