ギィ・デサップ(Guy DESSAPT、1938年7月6日 - )は、フランスソーヌ=エ=ロワール県ル=クルーゾ市出身、フランス画家。妻は日本人。

1955年ヴェルサイユ宮殿の『鏡の間』の壁画を修復した アトリエ“ダーバル”へ入学し、美術学、及び装飾美術学を勉強する。

1960年モロッコでの二年間の兵役後、フランスに帰国。アルルに落ち着き、オリーブ畑で働きながら南フランスの光の明暗を求め制作活動を開始。次にサントロペに移動して、観光客に絵を描いて売る生活をおくる。

1965年、渡米し、ニューヨークを仕事の場として選ぶ。以後、アメリカとフランスを往復しながら数々の個展をパリ、ニューヨーク、ベニスなど各地で開催する。

1980年モンテカルロ国際現代美術グランプリ入選。カンヌ国際絵画大賞入選。日本ではVISA JAPANや九州石油日清紡東亞合成などの企業カレンダーに選定。また、ニューヨークの画廊で作品を常設展示し、アメリカ全土で展示会を行う。

彼の作品は特異な表現を駆使した印象派スタイルといえる。その技法は大変ユニークで、アクリルを何度も重ね塗りして立体感を出すのはもとより、しばしばキャンバスの上に本当の物質(砂・樹皮・木片等)を加えることによって抒情に満ちたリアリティーを出している。この結果、彼の絵にはプリズム状の光が飛散し、溢れる豊かさが表現される。

2020年、初の画集『ギィ・デサップ: パリを描く現代の印象派』(パブリック・ブレイン)が発売。

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