クレオパトラの夢
「クレオパトラの夢」(Cleopatra's Dream)は、ジャズ・ピアニストのバド・パウエルの楽曲。1959年にリリースされたスタジオ・アルバム『ザ・シーン・チェンジズ』 のオープニング・ナンバーとして収録されている[2]。
「クレオパトラの夢」 | ||||
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バド・パウエルの楽曲 | ||||
収録アルバム | 『ザ・シーン・チェンジズ』 | |||
リリース | 1959年 | |||
録音 | 1958年12月29日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、ビバップ | |||
時間 | 4分28秒 | |||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
作曲者 | バド・パウエル | |||
プロデュース | アルフレッド・ライオン | |||
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耳に残る印象的な曲調で、特に日本のファンに圧倒的な人気を誇っている曲である[2]。小川隆夫は「かつてジャズ喫茶全盛の頃、この曲がかからなかった日はなかったほどヒットしたものだ」と振り返っている[3]。「クレオパトラの夢」という想像力をかきたてるタイトルと、どこかエキゾチックな主題メロディー、連続する親しみやすいフレーズのアドリブ、といった3つの要素が相まって、ジャズの水先案内人的な定番曲となっている[2]。ちなみに、収録アルバム『ザ・シーン・チェンジズ』のジャケット写真でバド・パウエルの右側から顔をのぞかせているのは、当時3歳の愛息アール・ダグラス・ジョン・パウエルである[2][4]。
演奏者
編集- バド・パウエル – ピアノ
- ポール・チェンバース – ベース
- アート・テイラー – ドラム
カヴァー
編集- 秋吉敏子 - アルバム『リメンバリング・バド〜クレオパトラの夢』(1990年)に収録[5]。ただし、秋吉はデビュー前からパウエルの信奉者だったにもかかわらず、この曲が日本のジャズ喫茶で人気を博していた頃には日本を離れており、同アルバムを制作するまで本作を覚えておらず、制作者側の依頼により録音したという[4]。
- 渡辺香津美ニューエレクトリックトリオ - アルバム『モ・バップII』(2004年)に収録[6]。
- 高瀬アキ&ルディ・マハール - アルバム『Evergreen』(2009年)に収録[7]。
- bohemianvoodoo - アルバム『Aromatic』(2014年)に収録[8]。
- 甲田まひる - 「甲田まひる a.k.a. Mappy」名義のアルバム『PLANKTON』(2018年)に収録[9]。
脚注
編集- ^ “Bud Powell Discography”. Jazz Discography Project. 2022年12月21日閲覧。
- ^ a b c d ザ・シーン 2009
- ^ 油井正一、マイケル・カスクーナ『ブルーノートJAZZストーリー』新潮社、1987年、51頁。ISBN 4-10-144202-9。
- ^ a b 中山康樹『超ブルーノート入門 完結編』集英社、2004年、40-41頁。ISBN 4-08-720226-7。
- ^ “Toshiko Akiyoshi - Remembering Bud: Cleopatra's Dream Album Review, Songs & More”. AllMusic. 2022年12月21日閲覧。
- ^ “MO'BOP II / モ・バップII”. Warner Music Japan. 2022年12月21日閲覧。
- ^ Jones, Nic (2009年3月5日). “Aki Takase / Rudi Mahall: Evergreen”. All About Jazz. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 宮本英夫 (2014年11月28日). “bohemianvoodoo『Aromatic』新世代ジャズのニュー・ヒーロー候補No.1、インストならではの想像力を表現した新作”. Mikiki. Tower Records Japan. 2022年12月21日閲覧。
- ^ 福田素子 (2018年10月22日). “目標はバド・パウエル完全制覇!? 17歳の新星ジャズ・ピアニストのデビューアルバム『PLANKTON』/甲田まひるインタビュー”. Web音遊人. ヤマハ. 2022年12月21日閲覧。
参考資料
編集- ザ・シーン・チェンジズ (ライナーノーツ). バド・パウエル. EMIミュージック・ジャパン. 2009. TOCJ 8512。