クローンプリンツ・エルツヘルツォーク・ルドルフ (装甲艦)

「クローンプリンツ・エルツヘルツォーク・ルドルフ」の模型。
艦歴
発注 ポーラ工廠
起工 1887年7月6日
進水 1890年
就役 1890年6月30日
退役
その後 1932年解体処分
除籍
前級 クローンプリンツェシン・エルツヘルツォーギン・シュテファニー
次級 モナルヒ級
性能諸元
排水量 常備:6,829トン
満載:7,432トン
全長 97.6m
94.4m(水線長)
全幅 19.27m
吃水 6.78m(常備)
7.39m(満載)
機関 ヤーロー石炭専焼缶10基
+三段膨張式四気筒レシプロ機関2基2軸推進
最大
出力
6,000hp
最大
速力
15.5ノット
航続
距離
10ノット/7,000海里(石炭:536トン)
乗員 447名
兵装 クルップ 30.5cm(35口径)単装砲3基
クルップ 12cm(35口径)単装砲6基
オチキス 4.7cm(43口径)単装機砲5基
オチキス 4.7cm(33口径)単装機砲2基
オチキス 3.7cm(23口径)五連装回転式機砲2基
41cm単装魚雷発射管4基
装甲 鉄製
舷側:305mm(水線部)
主砲バーベット部:254mm
ボックスシタデル:305mm(壁面)、242mm(前後部隔壁)
司令塔:-mm

クローンプリンツ・エルツヘルツォーク・ルドルフ (SMS Kronprinz Erzherzog Rudolf) はオーストリア=ハンガリー帝国海軍が建造した装甲艦。同型艦はない。

概要

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本艦は、オーストリア=ハンガリー帝国海軍が、自国のアドリア海沿岸防備のために建造した装甲艦である。

艦形

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手前の左側の艦が「クローンプリンツ・エルツヘルツォーク・ルドルフ」。中央の奥側の艦が「クローンプリンツェシン・エルツヘルツォーギン・シュテファニー」、右側の艦はカイザー・フランツ・ヨーゼフ1世級防護巡洋艦「カイザー・フランツ・ヨーゼフ1世」。

本艦の船体形状は、甲板上の主砲の前後方向の射界を確保するため、前後甲板上に上部構造物の少ない形状を採用している。艦首喫水線下には衝角を有していた。主砲(アームストロング 30.5cm(35口径)単装砲)は艦中央部に寄せて配置し、うち前甲板に並列に2基を配置して前方への射撃能力を強化した[1]。他1基は後甲板中心線上への配置とした。

艦橋は、主砲上の空中甲板(フライング・デッキ)に設けられた。副砲の12cm単装砲は機関室区画上の側面にケースメイト配置で片舷3基ずつ計6基を配置した。この武装配置により艦首方向に最大で30.5cm砲2門が、舷側方向に30.5cm砲2門、12cm砲3門が、艦尾方向に30.5cm砲1門が指向できた。

脚注

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  1. ^ 『福井静夫著作集 第六巻-軍艦七十五年回想記 世界戦艦物語』 pp.171-175

参考文献

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  • 福井静夫『福井静夫著作集 第六巻-軍艦七十五年回想記 世界戦艦物語』 光人社、1993年
  • 「Conway All The World's Fightingships 1860-1905」(Conway)

関連項目

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外部リンク

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