メインメニューを開く

クワコ(学名 Bombyx mandarina)はチョウ目カイコガ属に属する昆虫である。カイコはクワコを家畜化した種として知られている。クワコはカイコよりくすんだ灰色がかった茶色で、胴は細い。カイコと異なり、一般的なチョウ目のように人間の活動なしに生存でき、飛ぶことができる。

クワコ
Bombyx mandarina formosana (35848743764).jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
: カイコガ科 Bombycidae
亜科 : カイコガ亜科 Bombycinae
: カイコガ属 Bombyx
: クワコ B. mandarina
学名
Bombyx mandarina
(Moore, 1872)
英名
wild silkmoth

カイコとの関係編集

クワコとカイコは共にカイコガ属の一種である。カイコの起源にはいくつかの説がある。クワコの祖先種から分化したという説は両種の分化後、等しい速さで分化していったとする分子時計説に基づいているが、人為選択の影響により現代の分子系統学の手法を用いてもカイコの起源を探求するには困難な点まで進化が加速していることに留意しなくてはならない[1]。ただし、野蚕の種の多様性から東アジアが起源であるという説が有力である。 また、家蚕は遅くともおよそ5000年前のクワコから分化していったと考えられている[1]。分化時には、人間の活動なしでは生きられないまでにカイコを人間が家畜化したことにより、同一種であったカイコとクワコの間で生殖的隔離が起こったと考えられる。なお、クワコはカイコとの交雑も可能である。新石器時代以前は、野蚕を収集し、絹糸などに用いていた可能性はあるが、このときはカイコを繁殖する技術はなかったと考えられている。

脚注編集

  1. ^ a b Yoshitake, N. (1968): Phylogenetic aspects on the origin of Japanese race of the silkworm, Bombyx mori L. Journal of Sericological Sciences of Japan 37: 83–87.

外部リンク編集